日本のものづくりを自動車業界ともに支えたのは、生活家電や情報通信機器などを世に送り出したエレクトロニクス業界です。21世紀初頭の半導体微細化による飛躍的なデバイス性能向上が社会のデジタル化を加速し、すべてのモノがインタネットと繋がるIoT社会の実現が近づいています。ロボットやドローンなどのトピックスに加え、エレクトロニクス業界の開発現場に役立つ基礎知識やトレンド、ノウハウを紹介します。
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近年、車両速度や危険を知らせるアラート等をウィンドシールド(フロントガラス)などドライバーの視野内に表示することで視線移動を減らし、安全性と利便性に貢献するヘッドアップディスプレイ(Head Up Display以下HUD)を搭載した車種が増えてきました。 マクセル株式会社 光エレクトロニクス事業本部 AIS(Automotive Imaging Systems)事業部では、長年培った映像・光学機器開発のノウハウを結集させた車載安全支援システムの開発に取り組んでいます。実際の風景と重ね合わせて情報を表示するAR(拡張現実:Augmented Reality)-HUDを実装したデモカーを開発しました。今回、AR-HUDが搭載されたデモカーに試乗させていただき、AR-HUDが実現するドライビング体験をレポートします。
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いまや新製品の開発にIoTという観点は必須。既存の製品をインターネットにつなげて利便性をより良くするという発想が必要になっています。しかし、新たな装置、サービスを発想したとしても、すぐに製品を試作してクラウドにつなげるには幾多のハードルが存在します。そんなときに相談できる試作会社も最近は増えています。それらの会社の中でも“リーンIoT”という新たな言葉を標榜するピクスー株式会社のCEO塩澤元氣氏に話をおうかがいしました。