日本のものづくりを自動車業界ともに支えたのは、生活家電や情報通信機器などを世に送り出したエレクトロニクス業界です。21世紀初頭の半導体微細化による飛躍的なデバイス性能向上が社会のデジタル化を加速し、すべてのモノがインタネットと繋がるIoT社会の実現が近づいています。ロボットやドローンなどのトピックスに加え、エレクトロニクス業界の開発現場に役立つ基礎知識やトレンド、ノウハウを紹介します。
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エアロネクスト社は、4D GRAVITY(R)技術をコア・コンピタンスに社会に実装していくことを目的とした会社ですが、そのビジネスモデルは、「技術」と「特許」と「ブランド」を同社が持つ4D GRAVITYという商品にまとめ、これをドローンメーカーのライセンスするものです。今回は、同社が知財戦略を非常に重視している理由、さらにこれからのドローン前提社会に向けた次なる戦略についてエアロネクスト代表取締役CEO田路圭輔氏にお伺いします。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』特別編として、“スバルの仕事”をお送りします。戦前「中島飛行機」という東洋有数の軍用機メーカーを前身とする、日本の自動車メーカーSUBARU(スバル)。全世界に“スバリスト”と呼ばれる熱狂的なファンを持つ『スバルの仕事』とは、どのようなものなのでしょうか。戦前に技術指導を行ったアンドレ・マリー技師の教え「搭乗者を守る」をルーツに持つ、スバルの安全に対する考え方を詳しく野地秩嘉氏が聞き出します。
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小型のカメラを搭載し上空からの撮影を目的としてリリースされた無人航空機(ドローン)。その用途も空撮から測量点検へ移行し、2019年からは次なる物流まで広がっています。今回は、ドローン・アーキテクチャの研究開発を行うエアロネクストに、当社の中核となる重心制御技術「4D GRAVITY (R)」を解説頂くことで物流ドローンならではの設計思想に触れつつ、ドローン前提社会に向けた戦略までお伺いします。
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『部品の仕事』第16回は車載エレクトロニクスに特化した会社クラリオンの後編です。前編に引き続き、カーオーディオにおける音のチューニング方法、同社が提供する「フルデジタルサウンド」の特性やユーザーにもたらす効果をお伺いしました。更に、インタビュー後に野地氏がデモンストレーション・カー試乗し、ユーザー起点の「部品の仕事」として創られた音像環境を体感した様子もご紹介します。
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2020年1月15~17日に、東京ビッグサイトにて「ネプコンジャパン2020」が開催されました。本展示会はエレクトロニクスにおける製品開発・製造に関する展示会です。今回は、クルマの電動化・電子化を見すえた展示に注目し、独自積層技術により開発された黒鉛熱伝導シートと、クリーン環境で高精度な微細加工を実現するブラスト技術をご紹介します。
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2019年12月18~21日に、東京ビッグサイトにて「2019国際ロボット展」が開催されました。本展示会は、ロボット利用技術の向上と市場の開拓、ロボットの市場創出のために開かれたロボット技術総合展です。今回は、人と機械が協働する社会の姿に注目し、産業用や生活に身近なロボットとして「バリ取りロボット」・「アバターロボット」・「射出成形機に搭載する振動制御ロボット」の展示内容をご紹介します。
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2020年1月15~17日に、東京ビックサイトで「第12回 オートモーティブワールド2020」が開催されました。同展示会では、CASE時代に向け自動車業界のみならず、その周辺の関連技術も多く出展されていました。今回は「SiCパワーデバイス半導体を利用したワイヤレス給電インホイールモータ」、「空中浮遊ディスプレイ」、「温度制御用ペルチェ素子」という3つの展示に注目し、CASE時代に向けた取組みをお伺いしました。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第15回は、車載エレクトロニクスに特化した会社のクラリオンです。同社が製品開発を行うのが、自動車を購入すると標準で搭載されているオーディオシステム。ベアリングやワイヤハーネスなどの自動車会社と部品会社の技術者が一体で行ってきた自動車部品開発とは異なり、ユーザーの好みを知ることが重要です。今回は、カーオーディオの変遷と車内空間におけるサウンドチューニングの必要性など伺いながら、ユーザー起点の「部品の仕事」を探っていきます。
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2019年12月11~13日に、東京ビッグサイトにて「SEMICON JAPAN 2019」が開催されました。本展示会は、半導体製造の全工程、自動車産業やエレクトロニクス産業など製造サプライチェーンのために開催されています。今回は、異物混入対策にもなるクリーンな近赤外線加熱ユニット、生産性向上に寄与する真空ベローズ・ゲートバルブを提供する2社に注目し、半導体の研究開発や製造に欠かせない製品開発について詳しくお話をお伺いしました。
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日々新しい製品が登場する家電業界。そんな中、「おもしろくて役に立つ」を基本コンセプトに面白家電で急成長を遂げているのが秋葉原にオフィスを持つ「サンコー(THANKO)」です。今回は、アイデアの商品化までの企画や開発におけるユニークな手法や苦労について、同社の商品企画部や広報部の社員に直接お話をお伺いしました。
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新産業や新事業の創出にあたり期待が高まる、大学が保有する技術を活用した大学発ベンチャー。今回は、ヘルスケアの分野でIoTデータ活用サービスを開発する九州大学発テックベンチャーの株式会社Nelsite(ネルサイト)に、DGロボット(Data Gatherロボット)製品・サービス開発にあたり活用した技術や、企業と連携した事例などお話を伺い、大学発ベンチャーのリアルに迫ります。
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自動車業界は今、自動運転社会の実現に向けて大変革期を迎えています。しかし現状では、自動車部品だけでなく、システムやソフトウェアも個々の企業で開発されており、複雑化するシステムや、市場のスピード感には到底ついていけないことが課題と言われています。今回は、セキュリティとアライアンスの両立をめざすシステム開発を進めるブラックベリージャパンの中鉢善樹氏に同技術と自動車業界の最新動向についてお話を伺いました。
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日本の農業では人手不足が課題となっています。その解決策としてICTを活用したスマート農業が注目され、「経験と勘の農業」から、「科学とテクノロジーによる農業」へ移行しています。そんな中、先進的な農業研究とIoTを融合させ、いかに日本全体の農業の質を高めるかという挑戦をしているのがベジタリアです。難しい無農薬栽培などの遠隔管理も可能にし、効率を高めるスマート農業化への取り組みについてお伺いします。
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スマートフォンのカメラの台頭によって、デジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。後編では、ラージフォーマットにおけるレンズ開発の困難さや、フィルムメーカーの発想を活かしたデジタルカメラの発色、今後の開発の方向性などをお伺いました。
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手軽に簡単にきれいな写真が撮れるスマートフォンのカメラの台頭によって、コンパクトカメラをはじめデジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。アナログからデジタルへの転換、コンパクトデジタルカメラの衰退への対策など、デジタルカメラの開発に関するエピソードを伺いました。
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『部品の仕事』第10回は電子部品専業メーカーの村田製作所後編です。EVや自動運転に用いられる車載センサーの開発に加え、同社の小さくて高性能を誇るコンデンサーなどの世界シェアナンバーワン製品のビジネスについてお話を伺うことで、部品研究者の幸せや部品会社での仕事の魅力について野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第9回は、世界シェアナンバーワン部品も有する電子部品専業メーカーの村田製作所です。自動運転技術が進化する中、自動車に数多く搭載されたセンサーは、とくに安全を担保するための役割として重要な自動車部品ととらえられています。今回は、同社が開発する車載センサーの歴史や役割をお伺いしながら、部品会社の仕事に野地氏が探ります。
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家電大手のパナソニックが2016年に立ち上げたプロジェクト「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」。このプロジェクトの目的は、新しい生活文化や心躍る体験を実現する“未来の「カデン」”を生み出すことです。今回その中から生まれた“未来の「カデン」”、おにぎりロボット「OniRobot(オニロボ)」の開発について、プロジェクトを立ち上げたパナソニックの加古さおり氏にお話をお伺いしました。
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他社に先駆けて製品をリリースし優位性を獲得するために、製品開発期間をいかに短縮するかは各社共通の課題です。製品開発における各工程を見直し、余計な無駄を省くなどの効率化施策を打つことが求められます。そこで今回は、製品開発の中でも「半導体・電子部品の調達」に着目し、製品開発期間短縮に寄与する「通販サイト」の活用メリットとその選定方法についてご紹介します。
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ドローン製品の中では主流とはいえないシングルローター機ですが、実際にはメジャーなマルチコプタータイプでは敵わない長所が多くあります。株式会社プロドローンでは、その長所を活かし航続距離の長い軽量型のシングルローター機も開発しています。今回は同社が追求し続ける工夫から生まれた、プロドローン式のシングルローター機の設計思想や開発指針についてお話を伺いました。