イノベーションを創出するためには、現在のトレンドに対する最先端の科学技術動向に加え、幅広い業界の将来予測の把握が必要不可欠といえます。航空宇宙業、輸送機械、家電業界等、さまざまな業界で活躍されている方にお話をお伺いしました。
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日本の農業では人手不足が課題となっています。その解決策としてICTを活用したスマート農業が注目され、「経験と勘の農業」から、「科学とテクノロジーによる農業」へ移行しています。そんな中、先進的な農業研究とIoTを融合させ、いかに日本全体の農業の質を高めるかという挑戦をしているのがベジタリアです。難しい無農薬栽培などの遠隔管理も可能にし、効率を高めるスマート農業化への取り組みについてお伺いします。
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2019年12月4~6日に幕張メッセで開催された「第10回 高機能素材Week」。本展示会は、フィルム・プラスチック・複合材・金属・セラミックスなど、製品の高付加価値化に欠かせない素材技術を持つ企業が出展する展示会です。今回は、切削性・耐食性に優れた黄銅、透明性と高屈折率を両立する難燃性ポリマー、異素材接合となる陽極酸化皮膜の表面処理といった新素材やものづくり要素技術についてレポートします。
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スマートフォンのカメラの台頭によって、デジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。後編では、ラージフォーマットにおけるレンズ開発の困難さや、フィルムメーカーの発想を活かしたデジタルカメラの発色、今後の開発の方向性などをお伺いました。
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2019年11月12~14日に東京科学技術館にて「光とレーザーの科学技術フェア2019」が開催されました。光やレーザーは、レーザー加工などの工業用途だけではなく、コンクリートなどのインフラ建造物の検査、先端医療など幅広い分野で利用されています。今回は、重粒子線治療装置での活用が期待されるレーザープラズマ加速技術の研究開発内容について詳しく話を伺いました。
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手軽に簡単にきれいな写真が撮れるスマートフォンのカメラの台頭によって、コンパクトカメラをはじめデジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。アナログからデジタルへの転換、コンパクトデジタルカメラの衰退への対策など、デジタルカメラの開発に関するエピソードを伺いました。
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2019年11月12~14日に東京科学技術館にて「光とレーザーの科学技術フェア2019」が開催されました。本展示会は、赤外線フェアや分光フェアなど各種フェアが集まって毎年秋に開催される研究開発者・技術者の技術交流や商談会を兼ねた光学系の展示会です。今回は、中赤外分光カメラとインターフェログラム(干渉)現象を利用したコンクリート構造物の劣化評価や、レーザーを用いた水中における物体検知技術についてご紹介します。
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『部品の仕事』第12回はタイヤメーカーのブリヂストン後編です。タイヤのトレッドパターンのデザインは、必要な性能を満たしながら、その性能を顧客にちゃんと伝えなければなりません。タイヤそれぞれの世界観がしっかりと顧客に伝わるデザインとはどのようなものなのでしょうか。前編からのデザイン性の追求に続き、同社の考える未来のタイヤについてお伺いすることで、部品開発の原点にせまります。本記事の巻末で、タイヤ試作の様子も動画でご紹介します。
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近年、各地に甚大な被害をもたらすようになった台風。その度、被災地にはボランティアが集まり、復旧作業に尽力されています。実はこの“台風の力”をもうまく活用して発電する、風力発電機が開発されているのを、みなさんはご存知でしょうか? 今回はこの風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発し、再生可能エネルギーシフトを目指す株式会社チャレナジーの取締役CTOの小山晋吾さんにその技術についてお伺いしました。
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2019年10月23~25日に開催された『第3回 医療と介護の総合展』。前編では、医療・介護関連における新製品の事例紹介として、尿失禁改善に役立つセンサーデバイスやCMOSセンサーを先端に取り付けた内視鏡などアイデアを生かした医療製品を紹介しました。後編では、携帯型痰吸引器、災害時連絡専用端末、ヒートショックによる事故防止装置といった、災害時に活躍する身近な技術をレポートします。
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大量のデータを集め、テクノロジーを駆使して活用するプラットフォーマーが台頭している。彼らは従来不可能だったモノやコトを、これまでにない規模とスピードで便利にマッチングする新たな市場を創造し、大きく成長した。さらに中国では、プライバシーデータを活用した「信用の市場」が生まれつつある。こうした大きな「流れ」を、(株)情報工場が厳選した3冊の書籍から考えてみたい。
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2019年10月16~18日に『粉体工業展・大阪2019』が開催されました。東京と大阪で交互に隔年で開催され、13回目の今回は大阪での開催。材料を粉体にすることで乾燥、混合、成形、運搬などの工程の改善や効率化がはかられるため、粉体技術はものづくりに欠かせないものとなっています。今回は、粉体の品質管理に欠かせないコンタミネーション除去、大阪での開催ということで粉ものに関する技術、粉体の扱いで重要な粉じん爆発の予防と防護などをご紹介します。
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2019年10月31~11月2日に、富山産業展示館にて「富山県ものづくり総合見本市(T-Messe)2019」が開催されました。富山で盛んなアルミ関連企業、鋳造・金属加工メーカーをはじめ、医薬品や食品加工などジャンルを問わずさまざまな企業が出展していました。今回は、その中の出展企業4社に着目し、アルミニウムの「押出型材」、変速機に使われる「油圧部品」、BtoB向けの「ウォータージェットカッタ」、「放射線遮蔽樹脂」をご紹介します。
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いま、電気自動車業界で”eAxle”(イーアクスル・電動車軸)が注目されています。eAxleは、エンジン車で言うエンジン・トランスミッション・アクスルであり、近年サプライヤーによる開発競争が激化しています。今回は、2019年10月に行われた「東京モーターショー2019」におけるEV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッドカー)向けeAxle開発トレンドに注目し、各サプライヤーがどのようなeAxleの展示をしていたのか、その際の差別化要素は何かについてご紹介します。
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2019年10月23~25日に「第3回 医療と介護の総合展」が幕張メッセで開催されました。医療機器やヘルスケア機器などを集めた医療と介護の専門展示会で、医療IT、病院設備などの展示会(第11回 ヘルスケア・医療機器開発展)も併催されています。前編では、尿失禁改善のためのトレーニング用のセンサーデバイス、CMOSセンサーを先端に取り付けた内視鏡などアイデアを盛り込んだ医療機器の開発、取組みを行う企業に着目します。
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自動車産業における樹脂材料による自動車軽量化の課題に対して、関連するプラスチック材料業界は大きな参入機会ととらえ、各社独自の技術、戦略を持って材料の改良・革新を続けています。この記事では、プラスチック材料の中でもCFRPに注目し、その技術開発動向を紹介します。
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2019年10月にインテックス大阪で行われた「関西ものづくりワールド2019」。前編では、機械要素技術展の注目技術をご紹介しましたが、今回も引き続き、最終製品の付加価値を高める「深絞り加工」、ものづくり現場で活躍する「シャフトモーター」、「放電可視カメラ」、「静電チャック」といった特徴ある技術・製品を展示していた企業に、展示内容に加え、出展理由や東京会場との違い、印象まで詳しくお伺いしました。
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2019年10月24日~11月4日に一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)主催による「第46回東京モーターショー2019」が開催されました。今年は豊田章男JAMA会長の並々ならぬ想いを反映させたショーとも言える内容で、これまでの東京モーターショーにはないアウトオブキッザニアをはじめとした体験型の催し物が数多く見られました。本記事では、『部品の仕事』番外編として、作家・野地秩嘉氏に東京モーターショー2019を取材するなかで「未来の車の形」をご考察いただきました。
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2019年10月2〜4日にインテックス大阪で行われた「関西ものづくりワールド2019」。今年で22回目の開催となり、これまでの機械要素技術展のほか、設計・製造ソリューション展などに加え、初開催となる次世代3Dプリンタ展のあわせて6つの展示会で構成されています。本記事では、ものづくりBtoB企業の新製品・新技術が集結した機械要素技術展に注目し、「冷間圧造」、「溶射技術」といった技術についてレポートします。
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2019年9月25日(水)〜27日(金)に「第7回 関西スマートエネルギーWeek 」がインテックス大阪にて開催されました。関西における新エネルギー技術に関する本総合展示会では、太陽光発電の「FIT後」「卒FIT」に注目した自家発電・自家充電・自家消費関連の展示や、全固体リチウムイオン電池などの次世代二次電池、鉛蓄電池などの出展が目立ちました。今回は、これら注目展示内容に加え展示者インタビューをお伝えします。
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接着剤では、「しっかり接着でき、時間が経っても剥がれない」ことが重要な性能と考えられています。そのなかでセメダイン株式会社は、接着剤の常識とされてきた「剛」から「柔」へ発想を転換し、新たなコンセプトの弾性接着剤『スーパーX』シリーズを生み出します。
今回は、革新的なコンセプトの誕生秘話や、様々な用途で採用される製品が生まれた開発現場について同社 技術本部開発部長 橋向秀治氏にお話をお聞きしました。