イノベーションを創出するためには、現在のトレンドに対する最先端の科学技術動向に加え、幅広い業界の将来予測の把握が必要不可欠といえます。航空宇宙業、輸送機械、家電業界等、さまざまな業界で活躍されている方にお話をお伺いしました。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとに紹介する本連載。4回目は、引き続き「デジタル聴診デバイス」を紹介します。非破壊で、尚且つ記録が残せるレントゲンの功績のように、聴診器からの生体音を録音して残し、患者の経過を観察、議論し、若い医師にも知識の継承ができるようにしたいという株式会社シェアメディカル。今回は、同社のデジタル聴診デバイスが遠隔診療に及ぼす影響と医療現場での活用事例について伺いました。
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2020年12月9~11日に、東京ビッグサイトでナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2021 第20回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が開催されました。本展示会は環境・エネルギー、次世代電池、自動車などさまざまな分野への応用が出来るナノテクノロジーの技術が出展されていました。今回はラマン分光分析装置や走査電子顕微鏡(SEM)など分析装置の最新技術を中心にご紹介します。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとに紹介する本連載。3回目は、聴診時の悩みに答える「デジタル聴診デバイス」の開発秘話を紹介します。医師が聴診器を長時間使用する時、聴診器の耳に挿入する部分が耳介を圧迫し、耳が痛くなるという悩みがあるといいます。このような悩みに答えるために、ヘッドフォンで聴診できるよう生体音をデジタル化する聴診デバイスを開発している株式会社シェアメディカルに、開発のきっかけや開発過程について伺いました。
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最近よく耳にする「マイクロプラスチック」。そのものに毒性はありませんが、毒性のある残留性有機汚染物質(以下POPs)を吸着する傾向があり、様々な毒性物質の集約に関わっているといいます。また、POPsは食物連鎖によって生体濃縮が行われ間接的に胎児や幼児への影響も懸念されています。今回は、このマイクロプラスチックを藻類が出す粘着性物質を利用して除去・回収する技術を開発しているノベルジェン株式会社に、海洋汚染問題解決に向けた取り組みについて伺いました。
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2020年11月11~13日に、幕張メッセで「JASIS 2020」が開催されました。JASISは分析機器や科学機器に関するアジア最大級の展示会であり、また同時にものづくり技術や自動運転、ライフサイエンス、新型コロナ対策技術、環境技術といった先端技術などの展示も行われていました。今回は、脱気用の中空糸膜モジュールや、加熱や急冷による伸び縮みが少ない耐熱ガラスなどについてご紹介します。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとにご紹介する本連載。引き続き、2回目は、日本遠隔医療学会専務理事・事務局長 高崎健康福祉大学の東福寺幾夫教授に、オンライン診療が法律上の制約である「対面診療の原則」の壁を越えて医療として認められた90年代末からの変遷について伺いました。また、オンライン診療のメリットやデメリット、今後の遠隔医療の可能性や課題についてもご紹介します。
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電力、航空、化学といった複数のグローバル企業と共同で点検用ロボットやサービスを開発している株式会社ハイボット。今後もスマートメンテナンス市場へ付加価値を提供し続けるため、ロボットに求められる機能すべてを完璧にこなすより、ロボットが得た情報をどう利用するかを考えるべきだといいます。今回は引き続き、同社にロボット技術革新の課題に関して伺うほか、協力企業と共に生み出されたロボット活用事例を紹介します。
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2020年11月18~20日に、東京ビッグサイトで「国際粉体工業展・東京2020」が開催されました。同展示会は東京と大阪で交互に隔年で開催されており、食料、有機系、無機系など、ものづくりに重要なさまざまな粉体に関する技術が展示されていました。ものづくりでは、粉体による工程の改善や効率化がはかられる一方、粉体特有の課題も存在します。今回は、そういった課題を助ける技術をご紹介します。
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2020年11月4~6日まで、東京ビッグサイトにて「N+ エヌプラス(新たな価値をプラスする素材・技術・機械の展示会)」が開催されました。「新たな価値をプラスする」という言葉の通り、出展社がここぞという独自の技術やサービスをアピールする場となっていました。また同時開催のフライングカーテクノロジーなど車両関係の展示会なども大変盛況でした。今回は、電食を防止する表面処理技術や人命救助向け大型ドローンなどについてご紹介します。
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2020年11月11~13日に、東京都立産業貿易センター浜松町館にて「光とレーザーの科学技術フェア2020」が開催されました。光とレーザーの分類ごとに7種のフェアに分かれて開催され、それぞれ専門性の高い業種関係者が一堂に集う10回目の展示会です。コロナの影響もあり来場者数は減少したものの、多くの研究者・技術者の技術交流や商談会が盛んに行われていました。今回は、スペックル・ノイズの定量的な測定技術や半導体レーザーを使った光無線給電技術などについてご紹介します。
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地震や水害など災害現場で人を救助、人の代わりに危険な場所を点検・測定するなど、多様な目的で進化し続けているロボット。このようなロボットの進化には、アナログからデジタル制御への転換やクラウド・サービスの登場が大きな影響を与えているといいます。今回は引き続き、株式会社ハイボットに、アナログからデジタル制御への転換のなかで実現したコンパクトなロボットづくりに加え、創業者たちが起業時に抱いた思いについて伺いました。
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2020年12月2〜4日に、パシフィコ横浜で「国際画像機器展2020」が開催されました。本展示会では、ロボットビジョンやセキュリティなどのテーマごとにカメラをはじめとする画像を扱う企業が多数出展しました。また、同展示会の中で、「精密加工測定展2020」も同時開催。今回は、畜産業界で活用が期待される非接触3Dスキャンや職人技術の教育に活用が期待されるメガネ型視線計測システムなどについてご紹介します。
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デジタル化社会の実現には、OMO(Online Merges with Offline)といった企業の価値提供の革新から、UBI(Universal Basic Income)のような新たな社会制度まで、多岐にわたる議論が必要だ。しかし、企業の現場からは、いきなり「デジタル化」と言われても、具体的に何から手をつければいいのかわからないという声も聞こえてくる。実際の現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、どのように進めればいいのだろうか。
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2020年10月28~30日に幕張メッセにて「第11回Japan IT Week[秋]2020」が開催されました。これまでの展示会でも多く出展されていたハード、ソフト技術、AI、IoT、5Gなど最先端のIT技術に加え、話題の電子契約、電子はんこ技術など実にさまざまな技術の展示がされていました。コロナ禍でありながらも来場者が2万人超と、大盛況のうちに閉幕した本展示会。今回は、ポスト5G時代向け通信用部品やウェアラブル通知システムなどについてご紹介いたします。
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2020年11月25~27日に幕張メッセで「第2回ファーマラボ EXPO[東京]」が開催されました。本展示会は、医薬品の研究・開発を支援するための研究機器や試薬などの企業が一堂に会する展示会です。今回は人や室内空気などを対象とする新型コロナウィルス検査サービスや微生物や細胞の自動分析、培養に関する技術をご紹介致します。
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発電プラントやインフラ施設のパイプ、配管内などの狭い環境を点検・測定するヘビ型ロボットをご存じでしょうか。このようなロボットには、コンパクトであると同時に、高温、高湿度の環境下での安定性、防水性や放射能への耐性などが求められると言います。本連載では3回にわたり、RAAS(Robot as a Service)という考え方でロボット分野のデジタル・ツインを目指す株式会社ハイボットに、同社のロボット技術とサービス、そして同社がロボットに込めている思いについてお伺いました。
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西陣織の老舗から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身に成功、生地の製造から生体データの管理までをワンストップで手がけているミツフジ株式会社。当社の強みの一つは、多様な業界・団体との協業を可能にするコラボ力だといいます。今回も引き続き、同社の生体データによって実現したい姿を他社とどう協業しているかの事例と、そのような協業が実現できる秘訣について伺いました。
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2020年10月28日〜30日に、幕張メッセで「第1回 AI・人工知能EXPO【秋】」が開催されました。本展示会は、ディープラーニング、機械学習、自然言語処理、画像認識などの基礎技術から、チャットボット、ロボット、予知・予測保全などのサービスアプリケーションまで、最新の技術が出展されています。今回は、AI画像認識・解析技術や機械学習などを用いて、製造業の業務効率を高める技術についてご紹介します。
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2020年10月28~29日に、アクセスサッポロで北海道 都市開発・建設総合展2020が開催されました。本展示会は「NEXT150北海道プロジェクト」という複合展示企画の一つとして、都市開発や建設業の資材・技術・工法・管理・対策に関する企業・団体が商談や情報交流するために初めて開催された展示会です。今回は、建築材から工法、点検ドローンなど建設関係の多様な技術についてご紹介いたします。
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自動車の更なる軽量化を実現するためにアルミ合金部品の製法に求められているのは、鍛造と同等以上の強度、ダイカストに近い生産性、鉄と同等以上のコストレベルだといいます。その実現に挑んでいる企業のひとつが、アルミの半凝固スラリーを用いて高圧鋳造する「半凝固ダイカスト法」を開発しているHGプレシジョンです。今回も引き続き、同社に「半凝固ダイカスト法」から鍛造並みの強度を得るために改良中の「半凝固プレス法」の開発ストーリーと自動車の軽量化への可能性について伺いました。