機械製品から玩具まで至るところに用いられている「ばね」に代表される機能部品、新素材開発などさまざまな研究開発で欠かせない試験片に関する記事を集めました。
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2019年12月4〜6日に、幕張メッセで電子ディスプレイ、有機エレクトロニクス、IoT機器の開発・製造に関連する技術の展示会「ファインテック ジャパン 2019」と、「レーザー加工」「光学部品・材料」「光計測・分析」の3つの専門展から構成される「第20回 Photonix」が開催されました。今回は、新たなディスプレイの価値を開拓する技術や、光産業におけるグローバルニッチ企業の開発動向に注目しました。
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『部品の仕事』第14回はワイヤーハーネスの開発・製造を行う矢崎総業後編です。EV化へとシフトしていく自動車業界のなかで、ワイヤーハーネスの設計にはどのようなことが求められるのでしょうか。また、今後ワイヤーハーネスの構造はどのように進化していくのでしょうか。最終的にはまったくユーザーには見えない部品、すなわち「縁の下の力持ちとして活躍する」部品の仕事に野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第13回はワイヤーハーネスを開発・製造している矢崎総業です。車に張り巡らされたワイヤーハーネスは、電源となるバッテリーから電気を使って動く各種機器までの経路そのものであり、役割から「車の血管であり神経」に例えられます。今回は、ワイヤーハーネスの役割や本数や長さなど構成に加え、車両採用に向けた軽量化や設置検討など時代に応じた課題に対しどのような工夫をしてきたのか、仕事現場の変遷をひもときます。
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『部品の仕事』第12回はタイヤメーカーのブリヂストン後編です。タイヤのトレッドパターンのデザインは、必要な性能を満たしながら、その性能を顧客にちゃんと伝えなければなりません。タイヤそれぞれの世界観がしっかりと顧客に伝わるデザインとはどのようなものなのでしょうか。前編からのデザイン性の追求に続き、同社の考える未来のタイヤについてお伺いすることで、部品開発の原点にせまります。本記事の巻末で、タイヤ試作の様子も動画でご紹介します。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第11回はタイヤの世界的大手メーカー、ブリヂストンです。一般的に交換需要の方が多い部品と知られるタイヤは、電気自動車、自動運転になっても必須な部品といえます。今回は、タイヤを作るうえでその性能に影響を与える重要な部分であるトレッドパターンに注目し、中でも「速さ」や「静粛性」といった性能の表現に欠かせないデザインについて野地氏が切り込みます。
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『部品の仕事』第10回は電子部品専業メーカーの村田製作所後編です。EVや自動運転に用いられる車載センサーの開発に加え、同社の小さくて高性能を誇るコンデンサーなどの世界シェアナンバーワン製品のビジネスについてお話を伺うことで、部品研究者の幸せや部品会社での仕事の魅力について野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第9回は、世界シェアナンバーワン部品も有する電子部品専業メーカーの村田製作所です。自動運転技術が進化する中、自動車に数多く搭載されたセンサーは、とくに安全を担保するための役割として重要な自動車部品ととらえられています。今回は、同社が開発する車載センサーの歴史や役割をお伺いしながら、部品会社の仕事に野地氏が探ります。
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2019年10月にインテックス大阪で行われた「関西ものづくりワールド2019」。前編では、機械要素技術展の注目技術をご紹介しましたが、今回も引き続き、最終製品の付加価値を高める「深絞り加工」、ものづくり現場で活躍する「シャフトモーター」、「放電可視カメラ」、「静電チャック」といった特徴ある技術・製品を展示していた企業に、展示内容に加え、出展理由や東京会場との違い、印象まで詳しくお伺いしました。
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『部品の仕事』第6回は自動車部品の老舗電池メーカーGSユアサ後編です。GSユアサでは、どのように電池開発が進められており、これからの電池をどう考えているのでしょうか。前編に引き続き、GSユアサの特色から電池開発の仕方、電池の寿命、未来の電池を伺うなかで、多方面から開発現場における部品の仕事にせまります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第5回は老舗電池メーカーGSユアサです。GSユアサは、日本の蓄電池の祖と呼ばれるふたり(島津源蔵、湯淺七左衛門)が創立した会社が2004年に経営統合されて誕生しました。今回は、今後のEV車などの増加に向けて開発が進められる自動車車載電池に注目し、車載電池開発の仕事やこれからの電池の姿を探っていきます。
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『部品の仕事』第4回は自動車部品の世界的大手メーカーBOSCH後編です。ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門のグローバル本部機能ももつ日本拠点で、研究・開発を行う二輪車用アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)は、どのようなテストを経て、またどのようなニーズから開発されているのでしょうか。前編に引き続き、官能テストから量産、模倣品対策まで、多方面から開発現場における部品の仕事にせまります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第3回は自動車部品の世界的大手メーカーBOSCHです。自動車や二輪車のさまざまな部品を開発・製造している同社は、世界に名立たる二輪車メーカーがひしめく日本を開発拠点に選びました。今回は、二輪車用アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)に注目し、車輪のロックを回避する安全装置であるABSの研究・開発という仕事の真髄を探ります。
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エレクトロニクスデバイスやマイクロマシンでは、半導体プロセスを利用しマイクロメートルオーダーの微細な構造が作りこまれています。これら構造は、薄膜の積層・エッチングなどの高度な加工技術で実現されます。しかし、個々の材料の寸法が小さく、異種接合の状態であるため、従来の機械工学と異なる材料物性の評価が必要です。本記事では、微小材料と総称される金属における材料物性の評価手法を解説します。
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高精度な試作品のスムーズな製作は、製品開発において競合優位に立つための重要な要素の一つです。今回は、アルミや鉄系材料の鋳造を中心とした加工技術を強みとする株式会社プロト(以下、プロト)の現場に潜入し、自動車をはじめとした様々なメーカーから主要部品の試作品製作を依頼される理由を探ってきました。
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2019年6月19〜21日に北九州市にある西日本総合展示場新館で開催された西日本製造技術イノベーション2019。製造・産業技術、設計、設備保守などの先端・先進技術を紹介する、通算59回目の歴史あるものづくり系展示会です。ロボット・IoT分野の拠点化が進む北九州で独自のレーザー加工、電磁式動力伝達システムや試作サービス展示を行ったものづくり支援企業3社をご紹介します。
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『部品の仕事』第2回も、前回に引き続き日本精工を紹介します。EV化や自動運転などの技術導入を推進する自動車業界の変革に対して、精密部品メーカーの日本精工はどのように対応していったのでしょうか。今後のベアリング部品、ものづくりは、どのように変わっていくのでしょうか。日本精工:後編をお送りいたします。
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野地秩嘉氏の新連載『部品の仕事』第1回はベアリングメーカー大手の日本精工です。自動車部品としても欠かせないベアリングは軸受と呼ばれますが、精密部品の技術開発が進められているR&D現場では日々どのようなことが考えられ、行われているでしょうか。野地氏ならではの切り口で現在のものづくりの姿を掘り下げていきます。それでは日本精工:前編をお楽しみください。
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産業や生活の基盤となる道路や橋、駅などの公共施設のインフラは不備がないことが当たり前と考えられている一方で、現実には経年劣化や地震をはじめとした自然災害などによりダメージを受け、大きな事故が発生することがあります。この記事では、そのような事態を減らすために考案されたインフラのモニタリングシステムなど、インフラの安全な運用に関わる検査テクノロジーの最前線をご紹介します。
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2016年「第5期科学技術基本計画」で提唱された「Society5.0」において、社会課題の解決に向けたIoT、AI、ロボット、自動走行車の社会実装が提案されています。そのなかで強調されているセンサー活用に不可欠な技術として、環境発電などの電源供給技術が注目されています。この記事では、環境発電の新潮流である廃熱エネルギー利用の先進事例を紹介します。
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人にとって、植物のない生活は考えられません。その植物の体を構成する主要な成分が「セルロース」です。近年、この植物がもつセルロースから新たな素材セルロースナノファイバー(CNF)を生み出し、活用する試みが拡がっています。この記事では、エレクトロニクス産業に向けて、プリンテッド・エレクトロニクス(PE)の適用を進めるCNFの技術動向についてご紹介します。