ものづくりの現場では、開発を効率よく進めるためだけでなく、不測の事態(トラブル)が生じた際の原因究明・再発防止のためにも、物性測定、分析評価、試験を正しく行うことが重要です。ここでは知っておきたい計測・分析技術に関する基礎知識を集めました。
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「ものづくり」の雄のトップから「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う連載第8回では、引き続き堀場製作所の足立正之社長に、本インタビュー総括としてニューノーマルにおける日本のものづくりの展開についてお伺いました。熟練の技術者が暗黙知を若手に見える化できず分断されてしまうという課題に対して、「古いからローテクではない、真似できなければハイテク」と、先人たちの技術力を「遷宮」することが大切だといいます。
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「ものづくり」の雄のトップから「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う連載第7回では、引き続き堀場製作所の足立正之社長に、「おもしろおかしく」という社是とそれが活かされたビジネスについて詳しくお伺いました。大手自動車メーカーの排ガス規制逃れの発覚に使用された当社の排ガス分析装置に関して「当社は正しい計測値を提供しただけです」という当社の計測機器づくりへのこだわり。そのスピリットは、常識にとらわれずにニーズに沿った新しい製品づくりへと受け継がれているそうです。
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「ものづくり」の雄のトップからニューノーマルにおける「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う本連載。第6回は、京都市の小さい民家からスタートし、今や世界28か国と地域に展開している分析・計測機器の総合メーカー、堀場製作所の足立正之社長です。コロナの逆境下での現状でも、「エネルギー分野向けの計測器も生産している我々のものづくりは人々の生活を支えるエッセンシャルビジネス」という当社の社会に対する使命感とコロナ禍のものづくり現場への影響について伺いました。
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2020年12月9~11日に、東京ビッグサイトでナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2021 第20回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が開催されました。本展示会は環境・エネルギー、次世代電池、自動車などさまざまな分野への応用が出来るナノテクノロジーの技術が出展されていました。今回はラマン分光分析装置や走査電子顕微鏡(SEM)など分析装置の最新技術を中心にご紹介します。
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新型コロナウイルス感染拡大により、身近なものになりつつある「遠隔医療」。遠隔医療で使われる技術は1970年代頃から、診療科や地域の偏在による医療現場の強いニーズから発展しました。本連載では、遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとにご紹介します。今回は、連載の1回目として、遠隔医療が推進される背景や、過去の事例からみる遠隔病理診断(テレパソロジー)の発展について、日本遠隔医療学会専務理事・事務局長 高崎健康福祉大学の東福寺幾夫教授にお伺いました。
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電力、航空、化学といった複数のグローバル企業と共同で点検用ロボットやサービスを開発している株式会社ハイボット。今後もスマートメンテナンス市場へ付加価値を提供し続けるため、ロボットに求められる機能すべてを完璧にこなすより、ロボットが得た情報をどう利用するかを考えるべきだといいます。今回は引き続き、同社にロボット技術革新の課題に関して伺うほか、協力企業と共に生み出されたロボット活用事例を紹介します。
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2020年11月11~13日に、東京都立産業貿易センター浜松町館にて「光とレーザーの科学技術フェア2020」が開催されました。光とレーザーの分類ごとに7種のフェアに分かれて開催され、それぞれ専門性の高い業種関係者が一堂に集う10回目の展示会です。コロナの影響もあり来場者数は減少したものの、多くの研究者・技術者の技術交流や商談会が盛んに行われていました。今回は、スペックル・ノイズの定量的な測定技術や半導体レーザーを使った光無線給電技術などについてご紹介します。
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地震や水害など災害現場で人を救助、人の代わりに危険な場所を点検・測定するなど、多様な目的で進化し続けているロボット。このようなロボットの進化には、アナログからデジタル制御への転換やクラウド・サービスの登場が大きな影響を与えているといいます。今回は引き続き、株式会社ハイボットに、アナログからデジタル制御への転換のなかで実現したコンパクトなロボットづくりに加え、創業者たちが起業時に抱いた思いについて伺いました。
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2020年12月2〜4日に、パシフィコ横浜で「国際画像機器展2020」が開催されました。本展示会では、ロボットビジョンやセキュリティなどのテーマごとにカメラをはじめとする画像を扱う企業が多数出展しました。また、同展示会の中で、「精密加工測定展2020」も同時開催。今回は、畜産業界で活用が期待される非接触3Dスキャンや職人技術の教育に活用が期待されるメガネ型視線計測システムなどについてご紹介します。
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2020年11月25~27日に幕張メッセで「第2回ファーマラボ EXPO[東京]」が開催されました。本展示会は、医薬品の研究・開発を支援するための研究機器や試薬などの企業が一堂に会する展示会です。今回は人や室内空気などを対象とする新型コロナウィルス検査サービスや微生物や細胞の自動分析、培養に関する技術をご紹介致します。
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発電プラントやインフラ施設のパイプ、配管内などの狭い環境を点検・測定するヘビ型ロボットをご存じでしょうか。このようなロボットには、コンパクトであると同時に、高温、高湿度の環境下での安定性、防水性や放射能への耐性などが求められると言います。本連載では3回にわたり、RAAS(Robot as a Service)という考え方でロボット分野のデジタル・ツインを目指す株式会社ハイボットに、同社のロボット技術とサービス、そして同社がロボットに込めている思いについてお伺いました。
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西陣織の老舗から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身に成功、生地の製造から生体データの管理までをワンストップで手がけているミツフジ株式会社。当社の強みの一つは、多様な業界・団体との協業を可能にするコラボ力だといいます。今回も引き続き、同社の生体データによって実現したい姿を他社とどう協業しているかの事例と、そのような協業が実現できる秘訣について伺いました。
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2020年10月28日〜30日に、幕張メッセで「第1回 AI・人工知能EXPO【秋】」が開催されました。本展示会は、ディープラーニング、機械学習、自然言語処理、画像認識などの基礎技術から、チャットボット、ロボット、予知・予測保全などのサービスアプリケーションまで、最新の技術が出展されています。今回は、AI画像認識・解析技術や機械学習などを用いて、製造業の業務効率を高める技術についてご紹介します。
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自社の強み技術をもっている企業は、その技術を活かして需要の高い市場で勝負するにはどうすればよいかという悩みを多く抱いていると思います。その答えのヒントになる企業が、64年前西陣織工場として創業し、数年前からウェアラブルデバイス市場に参入、様々な組織と協業を行っているミツフジ株式会社です。今回は、同社の西陣織工場から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身ストーリーをご紹介します。
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2020年10月21~23日にグランキューブ大阪で「計測展2020 OSAKA」が開催されました。本展示会は、2年に1回大阪で秋に開催されてきた展示会で、コロナ禍の展示会に相応しくオンラインとオフラインを組み合わせた展示を行なっていました。今回は、各社独自の技術で廃棄プラスチックやパン、匂いの種類などを識別する計測システムや緩みにくいボルトの仕組みについてご紹介します。
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2020年7月29日~31日に、インテックス大阪で開催された「メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020」は、コロナ禍という社会情勢にも関わらず1万人を超える方々が来場しました。本展示会は、工場設備の維持管理・保全技術を対象にし、プラント、インフラをはじめ、ロボットや労働安全など幅広い内容で構成されています。今回は、鉄筋の結束ロボットなどプラントやインフラ現場での活用が期待される技術や衛星システムに頼らないドローンなどの技術についてご紹介します。
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中小企業単独での製品開発は、専門性や設備面、費用面で限界があるなか、東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、中小企業と研究開発や試験分析を共同で行うなど、設計や開発をバックアップしてきました。今回は、都産技研が行う航空機産業に携わる中小企業支援の取り組みにフォーカスをあて、その背景や支援事例を伺います。また、コロナ禍において人の移動が制限され航空機産業に逆風が吹くなか、中小製造業が生き残るヒントもお聞きしました。
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電子顕微鏡や表面分析装置、金属3Dプリンター・・・先端的なものづくり現場で使用される装置ですが、共通するパーツは何だかご存知でしょうか?その答えは、電子源。電子線の放出源となる、なくてはならないパーツです。今回は、電子源の中でも世界に数社しかないといわれる金属単結晶を使用した電子源を製造し、米国オレゴン州に拠点を置くApplied Physics Technologies, Inc.(APTech)の製品とその技術力について迫ります。
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2020年2月26〜28日に東京ビッグサイトで「第8回国際風力発電展」が開催されました。本展示会は、「スマートエネルギーWeek2020」の風力発電部門であり、発電やメンテナンス、部品開発や導入コンサルなど風力発電に関わる企業が出展していました。今回は、風力発電分野のものづくりに注目し、「発電効率が高いレンズ風車」、「研磨や切削を一切施さない高精度の金型」、「機械の不調を音で検知する計測機」の3つの展示を紹介します。
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2020年1月29~31日にインテックス大阪にて「Japan IT Week関西2020」が開催されました。ハード、ソフト技術はもちろんAIやIoT、5Gなど最先端のIT技術に触れ合える多様な構成の展示会として幅広い業種業態の来場者が来ていたようです。今回は、ものづくりやシステム開発に注目し、「軽量かつ安価な自然空冷式ヒートシンク」、「ゲリラ豪雨をピンポイントで観測できる雨量観測システム」、「工場内で物を移動させる自律型ロボット」の3つの最先端技術をご紹介します。