多くの製品化には欠かせない材料・加工・計測解析などの技術情報について、企業で研究・開発に従事される方や加工技術をサービス提供する企業の専門家など、各分野で活躍されている方にお話をお伺いしました。
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医療機器業界とものづくり企業をつなぐためには、橋渡し役として医療機器メーカーやコーディネーターの存在が重要です。医学系と工学系の学会などが連携して発足した「一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ」の専務理事である柏野聡彦さんに、そうした橋渡し役が活躍し、医工連携に結びついた日本各地の事例についてお話を伺いました。
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いま、電気自動車業界で”eAxle”(イーアクスル・電動車軸)が注目されています。eAxleは、エンジン車で言うエンジン・トランスミッション・アクスルであり、近年サプライヤーによる開発競争が激化しています。今回は、2019年10月に行われた「東京モーターショー2019」におけるEV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッドカー)向けeAxle開発トレンドに注目し、各サプライヤーがどのようなeAxleの展示をしていたのか、その際の差別化要素は何かについてご紹介します。
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スマートフォンやタブレットなどの機器や電子部品、自動車や航空機に至るまで、あらゆる工業製品に組み込まれたレアメタルの安定確保は、製造業界にとって重要な課題です。今回は、非鉄金属専門商社としてトレーディング、リサイクル、コンサルティングの3領域で課題解決を行う矢野金属株式会社の矢野和義代表取締役に、同社の特徴や強み、今後の展開についてお聞きました。
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接着剤では、「しっかり接着でき、時間が経っても剥がれない」ことが重要な性能と考えられています。そのなかでセメダイン株式会社は、接着剤の常識とされてきた「剛」から「柔」へ発想を転換し、新たなコンセプトの弾性接着剤『スーパーX』シリーズを生み出します。
今回は、革新的なコンセプトの誕生秘話や、様々な用途で採用される製品が生まれた開発現場について同社 技術本部開発部長 橋向秀治氏にお話をお聞きしました。 -
様々な用途に合わせ、放熱性、導電性、オンデマンド硬化など、多種多様な機能が付加されている接着剤は、ものづくりで抱える課題解決の糸口になるかもしれません。今回は「柔」の発想で接着剤の耐久性を向上させた、セメダイン株式会社の弾性接着剤『スーパーX』に注目します。同社 技術本部開発部長 橋向秀治氏と事業本部 工業材料部課長 關口嘉巳氏に、その特徴や具体的な事例に加え、これからの時代のものづくりに求められる新たな接着剤についてお伺いしました。
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2019年9月に千葉県幕張メッセで開催された、分析機器や科学機器に関する展示会JASIS2019。今年は分析機器や科学機器だけでなく、ものづくり系技術や自動運転などの先端技術などの出展も印象的でした。今回は、会場で注目した「フィルム状の温度センサー」、「非接触生体センサー」、「磁化率による粒子の測定法」の3つの技術を紹介します。
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2019年9月4〜6日に千葉県幕張メッセにて開催されたアジア最大級の最先端科学機器・分析システムとソリューションのための展示会JASIS2019。パーソナルケア、おいしさ評価、素材系接合と表面処理に加え、ライフサイエンスや環境問題で注目を集めるマイクロプラスチックなど、時代を反映したテーマ取り入れた試みも多く好評だったと言います。当日の会場インタビューに加え、企画内容や出展社、来場者の傾向を事務局にお伺いしました。
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レーザー溶接の中で注目されるファイバーレーザー溶接。2018年に発表された三菱電機株式会社と多田電機株式会社によるスパッタがほとんど出ないファイバーレーザー溶接技術は、ファイバーレーザー溶接の完全実用化に道を開くと期待されています。後編では、どうやってスパッタを低減させたのか、成功の理由など、共同研究開発の現場に迫ります。
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槽内の温度・湿度を長時間一定に保ったり、設定どおりの温度・湿度に上昇・下降させたりする「環境試験器」や「恒温機器(乾燥器・オーブン)」。今回はこれらのカスタムを得意とする株式会社カトーにカスタムをすると何を実現できるのか、カスタム品をオーダーするにはどうしたらよいのか、根掘り葉掘り伺ってきました。
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家電大手のパナソニックが2016年に立ち上げたプロジェクト「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」。このプロジェクトの目的は、新しい生活文化や心躍る体験を実現する“未来の「カデン」”を生み出すことです。今回その中から生まれた“未来の「カデン」”、おにぎりロボット「OniRobot(オニロボ)」の開発について、プロジェクトを立ち上げたパナソニックの加古さおり氏にお話をお伺いしました。
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レーザー溶接の中で注目されるファイバーレーザー溶接は、レーザーの優れた光学特性、消費電力や導入コストの低さを活かし利用拡大が期待される一方で、スパッタ問題と呼ばれる溶融金属飛散の課題があります。三菱電機株式会社と多田電機株式会社は共同でこれを改善する技術を開発し、2018年に発表に至りました。両社にお話を伺うなかで、前編ではファイバーレーザー溶接の基本的な知識と開発に至るまでの背景をご紹介します。
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ドローン製品の中では主流とはいえないシングルローター機ですが、実際にはメジャーなマルチコプタータイプでは敵わない長所が多くあります。株式会社プロドローンでは、その長所を活かし航続距離の長い軽量型のシングルローター機も開発しています。今回は同社が追求し続ける工夫から生まれた、プロドローン式のシングルローター機の設計思想や開発指針についてお話を伺いました。
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自動車軽量化が進むなか、パネル材料には鋼板に代わり、アルミニウム合金(以下、アルミ)も使用されています。自動車の衝突安全性を高めるためにパネル材料への複雑な構造付与が必要ですが、そこで注目される加工技術がアルミ板材を加熱して軟らかい状態で成形する「アルミホットスタンプ」です。今回は、適用範囲が広がるアルミホットスタンプに関する技術のメリット・デメリットから開発状況、将来の展望について取材しました。
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現在ドローンは、農業や産業などの業種分野、空撮や測量などの用途で幅広く活用・研究されています。なかでも注目されているものが、産業用インスペクション(調査・点検)ドローンです。今回は「ものづくり」の観点から、国産ドローン専門メーカーである株式会社プロドローン開発1部の伊藤聖人氏と山口明彦氏、製造・フライヤー・サービス部の林信秀氏にドローン開発で蓄積してきた経験とノウハウについてお話を伺いました。
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高精度な試作品のスムーズな製作は、製品開発において競合優位に立つための重要な要素の一つです。今回は、アルミや鉄系材料の鋳造を中心とした加工技術を強みとする株式会社プロト(以下、プロト)の現場に潜入し、自動車をはじめとした様々なメーカーから主要部品の試作品製作を依頼される理由を探ってきました。
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材料(ワーク)を溶融させず、同種・異種金属を高い強度で接合することが可能となる超音波複合振動技術を持つ株式会社LINK-US。大学の研究者が発明したというこの独自技術ははたしてどのようなものなのでしょうか。いままでの超音波接合技術との違いやその特徴を伺ってきました。
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ものづくり系の企業が医療機器業界に参入するのはそう簡単なことではありません。使用する言葉も違い、コミュニケーションの方法も異なります。また許認可のハードルも存在します。前回は、参入のポイントやプロモーションの方法をご紹介しました。今回も引き続きをそのポイントをご紹介します。
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日本の医療機器産業は、ソフトもハードも長く欧米主導で国内産業の出番はなかなかありませんでした。しかし、最近になって医工連携の開発成果が全国各地から上がり始めています。とはいえ、ものづくり企業が医療機器業界へ参入するのは簡単ではありません。ではどうやって参入すればいいのでしょうか?
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優良な加工業者と組むことで、製品加工のクオリティ向上のみならず、加工工程の円滑化や効率化、製品性能に寄与する加工品の設計改善まで期待することができるかもしれません。今回は、業界を牽引する中野鍛造所の神鍋工場を見学し、バリなし鍛造をはじめとする進化する熱間鍛造技術を目の当たりにしてきました。
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“これからの接合技術”の一つとして、産業分野で存在感が増している『マジックテープ』。組立工程の簡便化、軽量なプラスチックの採用による燃費向上、解体性向上によるリユース・リサイクルの推進といった、世の中の要請に応える技術として自動車・航空分野をはじめとした、さまざまな用途展開が期待される『マジックテープ』について、クラレファスニング株式会社の竹原氏にお話を伺いました。