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日用品や工業製品など幅広く使用され、あらゆる業界のものづくりを支えているゴム製品。精度の高いゴム加工を行うためには、使用用途や材質に対する適切な知識と加工技術が求められます。今回は、切削加工、ウォータージェット加工などをはじめとしたさまざまなゴム加工を行っている大阪府にある亜木津工業株式会社にゴム加工で失敗しないために知っておくべきことについてお話を伺いました。
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金属加工の中でも難易度が高い深穴加工。現在はドリルの進化に伴って、径の50倍近い深さまで開けられるようになってきました。しかし、そこまで深い穴を開けるには、内部給油方式の特殊な機械が必要です。そのため、顧客から加工を依頼されても断らざるを得ないケースも多いのだと言います。そんな状況を打破すべく、特殊な機械がなくても径の20倍近い深穴加工を可能にするドリル「Crea Borer(以下、クレアボーラー)」を開発したのが西研株式会社です。今回は、広島県広島市にある西研株式会社に深穴加工の注意点や加工時のコツなどについて話を伺いました。
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土木金物といえば、ガードレールをはじめとする防護柵やトンネル、土砂崩れ防止のためのライナープレートなど、私たちの生活を陰ながら支えてくれているものです。インフラの一部であるため、強度などを含めた高品質を担保しながら、迅速な大量生産が求められます。今回は、大阪府八尾市にある株式会社天徳工業に、大型の土木金物の量産品を高品質、短納期、ローコストで手掛ける秘訣について話を伺いました。
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機械や器具類の組み立てに欠かせない部品。その製造には、精度の高い加工技術と徹底した工程管理が必要になるといいます。質の高い部品加工を行うために、具体的にどのようなことに注意しなければならないのか。今回は、東京都葛飾区にある「流体制御機器」の部品加工で技術を培ってきた三正工業株式会社に、部品加工のポイントや加工の流れなどについてお話を伺いました。
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顧客のニーズに合わせて開発するカスタム電源。近年は、半導体やバッテリーの進化によって小型化や高効率化、低ノイズ化が実現できるようになってきました。また、EV化が進むにつれて、従来のエンジン機構における代替として、パワーエレクトロニクスであるモーターやインバータ、バッテリーの充放電機器の必要性が高まるなど、カスタム電源の市場は環境問題への対応と高性能化が合わさって時代とともに変化しています。今回は、群馬県藤岡市にあるさまざまなカスタム電源の受託開発に取り組んでいるポニー電機株式会社に、カスタム電源のメリット・デメリットや依頼の際の注意点などについてお話を伺いました。
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イメージ図や図面に落としたものを、実際に製品化していく。その過程には、加工に関する非常に多くの知識と技術、経験が必要になります。埼玉県川口市に本社を構える株式会社相馬製作所は、薄板鋼板の加工を中心とした精密プレスと板金加工の会社です。幅広いジャンルの企業約140社との取引経験から得たノウハウを生かし、設計者やデザイナーのさまざまな「作りたい」に応えています。今回は相馬製作所に、製品化するために必要な技術力や対応力についてお話を伺いました。
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焼付塗装とは、塗料を塗って乾燥炉に入れ、100度以上の高温で加熱して塗料を硬化させる塗装方法で、耐候性・耐薬品性・耐磨耗性が高く、剥がれにくいといった特徴があります。塗装をする上で剥がれは一番大きな問題ですが、剥がれを防ぐには下処理や適正な温度帯での焼き付けなど、きちんとした工程を踏むことが大切だと言います。今回は、知県名古屋市に本社を構える焼付塗装と精密板金加工の会社である株式会社ミヤモトに焼付塗装のポイントについてお話を伺いました。
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受託研究開発は、機械や施設、研究員を自社で用意する必要がないので、開発にかかるコストの大幅削減を実現することができます。また、それだけでなく自社では解決できない課題に直面したとき、自社にはない技術を持った外部に委託することで、他の解決方法を試すことができるそうです。今回は、愛知県瀬戸市にあるセラミックスメーカーの合資会社マルワイ矢野製陶所に受託研究開発の強みや長所についてお話を伺いました。
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塗装設備を導入するには、必ず押さえておくべきポイントがあります。塗装で使用する塗料や溶剤は、労働安全衛生法によって有機溶剤中毒予防規則が定められており、設置すべき換気設備の規模などは法令遵守を徹底する必要があります。そのほかにも環境に配慮した塗料の使用や働く人の健康を考慮することも欠かせないと言います。今回は、広島県福山市にある、塗料や塗装関連の設備や機器の提案・販売を行う藤野商事株式会社に塗装設備を導入する際のポイントや注意点などについてお話を伺いました。
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発電所で作られた電気を引き込み、負荷へ配電するための設備である受配電盤。プラグインブレーカーや溶断表示付きヒューズといった高性能な機器を使用することで現場での誤配線、ヒューズが切れたことによる誤計量などのさまざまなトラブルから顧客を守り、製品の品質を安定させることができると言います。今回は、山形県東置賜郡に本社を構える、受配電盤の製造メーカーである株式会社上和電機に同社の強みやそれを実現する社内体制などについて話を伺いました。
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建造物に欠かせない胴縁やブレース。そういった建材の金属加工において精度の高い製品をつくるためには図面を読み取る力が重要で、実際の工程に入るとさまざまな問題が出てくることがあるため問題になりそうな場所を先読みするそうです。今回は、長崎県長崎市にある建材の金属加工を一手に引き受けている有限会社S・Sメタルに同社の事業内容や強み、大事にしていることなどについて話を伺いました。
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電力変換装置製造技術は太陽光発電やEV車、燃料電池などを始めとした新電力関連で注目されていますが、長年利用されている古い設備にも広く利用されており、それらの装置の新規製造・修理・メンテナンスを行なう事業者が少なくなくなっているという課題もあります。今回は、産業機器や自動車や電車、医療機器向けの電力変換装置の設計から製造、修理・メンテナンスまでを自社で一貫して行う東京都杉並区に本社を構える、東京精電株式会社に電力変換装置のカスタムオーダーについてお話しを伺いました。
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複雑な機構を持ち、サイズや精密さにこだわりがある成形品に用いられるプラスチック射出成型金型。金型製作においては、精密加工を精度高く実現できる技術力が重要であることはもちろん、その前の設計段階でどのように構想するか、工夫することも大切だそうです。今回は、福岡県遠賀郡に本社を構える、プラスチック射出成型金型の作成を手掛け、量産の立ち上がりの速さが強みでもある豊洋エンジニアリング株式会社(取材当時)、現在のT・D・Cモールド株式会社にその秘訣とプラスチック射出成形金型のポイントについてお話を伺いました。
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鋳造用木型とは、その字の通り鋳物を作るための型です。鋳物は型に溶かした金属を流し込んで固めたものですが、金属によって膨張率や収縮率が違うため、そのことも加味して型を作らなければなりません。金属の収縮に合わせた、十数種類ある鋳物用の物差しを使いながら製作しますが、これは経験がものをいう世界だそうです。今回は、福岡県北九州市にある鋳造用木型製作を行う有限会社井上木型製作所に職人技とデジタルの融合で挑むよりハイレベルなものづくりについてお話を伺いました。
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建築、機械、土木などの幅広く工業用の材料として使用される鋼材。鋼材の販売は様々な企業が行っていますが、その中から選ばれ、信頼を得ることは簡単ではありません。可能な限り希望に沿った納期での対応や図面から何が必要か、どのような加工をしたいのかを読み取る力などの顧客の立場に立った細やかな対応が大切だと言います。今回は、長崎県長崎市にある鋼材販売業を営む丸二鋼材株式会社に顧客から信頼され続ける理由についてお話を伺いました。
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さまざまな製品やデバイスの軽量化・小型化が進み、限られたスペースに極小な部品を高密度で実装することが求められ、製品の心臓部として重要性が増していくと考えられるプリント基板。プリント基板を用いた試作では、基板の素材やサイズ、スペックなどが基板の製造コストや納期に影響を与えます。そのため、試作したい製品のイメージをある程度固めてメーカーに相談するのがスムーズに試作を進めるポイントだと言います。今回は、三重県松阪市にあるプリント基板製造メーカーの株式会社松和産業にプリント基板の種類やメーカー選びの注意点についてお話を伺いました。
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銅は、鉄やステンレスに比べて加工が難しい材料です。柔らかい素材である銅加工は慎重を要します。品質の高い銅加工を行うため、傷や汚れを付けないための取り扱いや、表面の仕上げ方や汚れをきれいに落とす洗浄方法が重要で多くのノウハウが必要だと言います。今回は、大阪府八尾市にある精密板金製品や精密プレス製品の試作を行う有限会社たくみ精密鈑金製作所に銅加工の流れとノウハウいついてお話を伺いました。
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人手不足や生産性の向上など導入することで様々なメリットが得られる省力化機械。少子高齢化による人口減少と人手不足や技術の更新や革新によって、まったく新しい製品の製造を担う装置がほしいという要望が新たに生まれていることから省力化機械に対するニーズは年々高まっていると言います。今回は、山形県長井市にある省力化機械の製造を多岐にわたって手掛ける株式会社フューメックに省力化機械に関する基礎や潮流などについてお話を伺いました。
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昔はとにかく価格の安いものが求められたという農業機械。しかし、今は高齢化が進んでいることもあり、まずは機能性が重視され、時代とともに農業機械に求めるニーズも変化していると言います。30年前は不要といわれた野菜や果物が入った重いコンテナを地面からすくい上げ、移動できる運搬機ですが、最近はこの運搬機が見直され、ないと困るという農家も増えてきたそうです。今回は、佐賀県唐津市にある農業機械の開発・製造を手がける重松工業株式会社に現在の農家が農業機械に求める条件についてお話を伺いました。
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径が大きく、厚くなるほど加工が難しくなるステンレスパイプ。その硬さから小さいRに曲げるのが難しく、「エルボ」に溶接して曲げることになるため、時間とコストがかかります。特殊なベンダー機を使用することでステンレスパイプに曲げ加工を施すことができますが、機械さえあればいいというものでもありません。ステンレスの特徴を理解し、それに対応した機械と高い技術や経験が必要だと言います。今回は、広島県尾道市にあるステンレスや鉄、銅などのパイプの加工を行うサンライト工業有限会社にステンレスパイプの特徴や同社の加工技術についてお話を伺いました。