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熱溶解積層法(FDM)を開発した3Dプリンターメーカーであるストラタシス・ジャパンは、2019年に産業グレードの3種類(Antero840CN03, Diran 410MF07, ABS-ESD7)の新たな熱可塑性プラスチック材料を発表しました。今回は、FDM 3Dプリンターに使われる熱可塑性プラスチック材料の開発動向や、同社が発表した新たな熱可塑性プラスチック材料の特徴や用途についてお話を伺いました。
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日々新しい製品が登場する家電業界。そんな中、「おもしろくて役に立つ」を基本コンセプトに面白家電で急成長を遂げているのが秋葉原にオフィスを持つ「サンコー(THANKO)」です。今回は、アイデアの商品化までの企画や開発におけるユニークな手法や苦労について、同社の商品企画部や広報部の社員に直接お話をお伺いしました。
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自動車業界は今、自動運転社会の実現に向けて大変革期を迎えています。しかし現状では、自動車部品だけでなく、システムやソフトウェアも個々の企業で開発されており、複雑化するシステムや、市場のスピード感には到底ついていけないことが課題と言われています。今回は、セキュリティとアライアンスの両立をめざすシステム開発を進めるブラックベリージャパンの中鉢善樹氏に同技術と自動車業界の最新動向についてお話を伺いました。
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2040年、月には1,000人が居住し、年間に数万人が月面旅行に訪れる時代が来ると言われ、世界各国で民間による月面着陸ミッションが進んでいます。その中でも注目される日本のスタートアップであるispaceは、30kgほどの積載量の小型着陸船と、無人探査ローバーを開発しており、2021年の月面着陸に向けて準備を進めています。今回は月を目指す理由やispaceが開発する過酷な環境に耐えうるローバーやランダーについてお伺いします。
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日本の農業では人手不足が課題となっています。その解決策としてICTを活用したスマート農業が注目され、「経験と勘の農業」から、「科学とテクノロジーによる農業」へ移行しています。そんな中、先進的な農業研究とIoTを融合させ、いかに日本全体の農業の質を高めるかという挑戦をしているのがベジタリアです。難しい無農薬栽培などの遠隔管理も可能にし、効率を高めるスマート農業化への取り組みについてお伺いします。
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スマートフォンのカメラの台頭によって、デジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。後編では、ラージフォーマットにおけるレンズ開発の困難さや、フィルムメーカーの発想を活かしたデジタルカメラの発色、今後の開発の方向性などをお伺いました。
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手軽に簡単にきれいな写真が撮れるスマートフォンのカメラの台頭によって、コンパクトカメラをはじめデジタルカメラの製品離れが進んでいます。デジタルカメラ業界で35mmフルサイズミラーレスの発売ラッシュが続くなか、フルサイズでないラージフォーマット"中判"の独自路線を進む富士フイルム。アナログからデジタルへの転換、コンパクトデジタルカメラの衰退への対策など、デジタルカメラの開発に関するエピソードを伺いました。
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『部品の仕事』第12回はタイヤメーカーのブリヂストン後編です。タイヤのトレッドパターンのデザインは、必要な性能を満たしながら、その性能を顧客にちゃんと伝えなければなりません。タイヤそれぞれの世界観がしっかりと顧客に伝わるデザインとはどのようなものなのでしょうか。前編からのデザイン性の追求に続き、同社の考える未来のタイヤについてお伺いすることで、部品開発の原点にせまります。本記事の巻末で、タイヤ試作の様子も動画でご紹介します。
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近年、各地に甚大な被害をもたらすようになった台風。その度、被災地にはボランティアが集まり、復旧作業に尽力されています。実はこの“台風の力”をもうまく活用して発電する、風力発電機が開発されているのを、みなさんはご存知でしょうか? 今回はこの風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発し、再生可能エネルギーシフトを目指す株式会社チャレナジーの取締役CTOの小山晋吾さんにその技術についてお伺いしました。
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医工連携には数々の自治体の助成金もあると言います。今回も引き続き「一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ」専務理事の柏野氏に、高額な助成金と同時に知財やマーケティングのサポートを受けられるAMDAP(先端医療機器アクセラレーションプロジェクト)による集中支援の取組みを取り上げつつ、日本各地で取り組まれた医工連携による開発事例のなかで、とくにユニークな新製品をご紹介いただきました。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第11回はタイヤの世界的大手メーカー、ブリヂストンです。一般的に交換需要の方が多い部品と知られるタイヤは、電気自動車、自動運転になっても必須な部品といえます。今回は、タイヤを作るうえでその性能に影響を与える重要な部分であるトレッドパターンに注目し、中でも「速さ」や「静粛性」といった性能の表現に欠かせないデザインについて野地氏が切り込みます。
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医療機器業界とものづくり企業をつなぐためには、橋渡し役として医療機器メーカーやコーディネーターの存在が重要です。医学系と工学系の学会などが連携して発足した「一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ」の専務理事である柏野聡彦さんに、そうした橋渡し役が活躍し、医工連携に結びついた日本各地の事例についてお話を伺いました。
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『部品の仕事』第8回は電気通信事業会社NTTの後編です。なぜ、NTTグループはトヨタとコネクティッドカー分野の技術開発・技術検証で協業を進めているのでしょうか?前編に引き続き、モビリティ・サービスにおけるデータ分析の特徴、将来の交通イメージなどを伺うなかで、「見えない部品」作りの仕事のあり方にまで野地氏が切り込みます。
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多種多様なめっき鋼板の中でも、優れた耐食性・加工性を持つめっき鋼板「ZAM(R)」。日本製鉄株式会社では、多彩なバリエーションのZAM(R)を提供しています。この記事では、ZAM(R)の中でも高い意匠性を持ち、建築業界から自動車、家電まで幅広い用途での活用が期待される「黒ZAM(R)」をご紹介します。
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レーザー溶接の中で注目されるファイバーレーザー溶接。2018年に発表された三菱電機株式会社と多田電機株式会社によるスパッタがほとんど出ないファイバーレーザー溶接技術は、ファイバーレーザー溶接の完全実用化に道を開くと期待されています。後編では、どうやってスパッタを低減させたのか、成功の理由など、共同研究開発の現場に迫ります。
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家電大手のパナソニックが2016年に立ち上げたプロジェクト「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」。このプロジェクトの目的は、新しい生活文化や心躍る体験を実現する“未来の「カデン」”を生み出すことです。今回その中から生まれた“未来の「カデン」”、おにぎりロボット「OniRobot(オニロボ)」の開発について、プロジェクトを立ち上げたパナソニックの加古さおり氏にお話をお伺いしました。
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レーザー溶接の中で注目されるファイバーレーザー溶接は、レーザーの優れた光学特性、消費電力や導入コストの低さを活かし利用拡大が期待される一方で、スパッタ問題と呼ばれる溶融金属飛散の課題があります。三菱電機株式会社と多田電機株式会社は共同でこれを改善する技術を開発し、2018年に発表に至りました。両社にお話を伺うなかで、前編ではファイバーレーザー溶接の基本的な知識と開発に至るまでの背景をご紹介します。
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『部品の仕事』第4回は自動車部品の世界的大手メーカーBOSCH後編です。ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門のグローバル本部機能ももつ日本拠点で、研究・開発を行う二輪車用アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)は、どのようなテストを経て、またどのようなニーズから開発されているのでしょうか。前編に引き続き、官能テストから量産、模倣品対策まで、多方面から開発現場における部品の仕事にせまります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第3回は自動車部品の世界的大手メーカーBOSCHです。自動車や二輪車のさまざまな部品を開発・製造している同社は、世界に名立たる二輪車メーカーがひしめく日本を開発拠点に選びました。今回は、二輪車用アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)に注目し、車輪のロックを回避する安全装置であるABSの研究・開発という仕事の真髄を探ります。
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ドローン製品の中では主流とはいえないシングルローター機ですが、実際にはメジャーなマルチコプタータイプでは敵わない長所が多くあります。株式会社プロドローンでは、その長所を活かし航続距離の長い軽量型のシングルローター機も開発しています。今回は同社が追求し続ける工夫から生まれた、プロドローン式のシングルローター機の設計思想や開発指針についてお話を伺いました。