MaaS時代に、より一層重要度が増す「部品」。
「部品」をめぐる現場の研究開発者のリアルな仕事を「トヨタ物語」の著者であるノンフィクション作家、野地秩嘉氏が追います。
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『部品の仕事』第22回(最終回)は自動車内外装のトータルサプライヤーである名古屋の林テレンプ後編です。EV時代を迎え自動車業界が大きく変化していくなか、車の内装部品の一つであるフロアカーペットの機能を高めるためにはどのような研究開発が行われているのでしょうか。万人が好きな静かさを追求するために当社が構築した「音」の研究開発現場を伺いながら、「部品の仕事」をする人物像について野地氏が迫ります。
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今回で第21回となる、1年近く連載を続けてきた野地秩嘉氏の『部品の仕事』。最後にご紹介する会社は、永きにわたって自動車内外装を手掛けてきた名古屋の林テレンプです。私たちが車に乗るたびに目にし、触れる、身近な“部品”である車の外装と内装。以前は単に“加飾”としてだけの内装が、近年、より具体的な機能を求めて開発されてきたと言います。今回は、車の内装部品の一つであるフロアカーペットの製作過程やその機能を伺いながら、「内装部品の仕事」を探っていきます。
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『部品の仕事』第20回はボールジョイントなどの自動車部品を開発・製造している浜松のソミック石川の後編です。自動車には欠かせないボールジョイントですが、『利益の10%は耐久試験、開発にまわす』同社において、その性能を高める技術や方法には何があるでしょうか。さらに、技術者が語るボールジョイントに対する思いと「完成車開発の一端を担っている」部品の仕事へのモチベーションについて野地氏が探ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第19回は、ボールジョイントなどの自動車部品を扱う浜松のソミック石川です。どんな車にも必ず装備されているボールジョイントは、タイヤとサスペンションアームの間で関節のように働き、路面からの衝撃や振動を吸収する、言わば事故を起こさないために壊れてはいけない部品です。今回は、ボールジョイントの基本的な役目から、設計ノウハウまで伺うなかで、「走っている車の数だけ売れる部品」の仕事に迫ります。
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『部品の仕事』第18回はクラッチを開発・製造している会社エフ・シー・シー(F.C.C)の後編です。ギアシフトが必要ないとも言われるEV時代に今後クラッチメーカーはどういう形で対応し、クラッチはどう活用されていくのでしょうか。レースによって磨かれるというクラッチの技術をお伺いしながら、試作部門と開発研究部門がチームになって必死に考えて提案をしていくという部品会社での仕事の魅力や将来性を野地氏が探ります。
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クラッチ、と聞けばマニュアル自動車を運転したことがある読者ならば馴染み深い言葉でしょう。運転好きなら「半クラ」という足さばきがお得意な方もいらっしゃるでしょう。野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第17回では、長くクラッチの製造を手掛けている静岡のエフ・シー・シー(以下F.C.C.)を訪ねました。野地氏はここでクラッチの奥深さを知ることになります。
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『部品の仕事』特別編後編では、引き続き「スバルの仕事」をお送りします。今回は、「クルマは動物」の思想から生まれた予防安全技術“アイサイト”の開発経緯に加え、どのような技術進化が行われてきたのか紹介し、中島航空機時代より「技術のパイオニアであれ」と叩き込まれてきた「スバルの仕事」の魅力を野地秩嘉氏独自の視点でひもときます。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』特別編として、“スバルの仕事”をお送りします。戦前「中島飛行機」という東洋有数の軍用機メーカーを前身とする、日本の自動車メーカーSUBARU(スバル)。全世界に“スバリスト”と呼ばれる熱狂的なファンを持つ『スバルの仕事』とは、どのようなものなのでしょうか。戦前に技術指導を行ったアンドレ・マリー技師の教え「搭乗者を守る」をルーツに持つ、スバルの安全に対する考え方を詳しく野地秩嘉氏が聞き出します。
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『部品の仕事』第16回は車載エレクトロニクスに特化した会社クラリオンの後編です。前編に引き続き、カーオーディオにおける音のチューニング方法、同社が提供する「フルデジタルサウンド」の特性やユーザーにもたらす効果をお伺いしました。更に、インタビュー後に野地氏がデモンストレーション・カー試乗し、ユーザー起点の「部品の仕事」として創られた音像環境を体感した様子もご紹介します。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第15回は、車載エレクトロニクスに特化した会社のクラリオンです。同社が製品開発を行うのが、自動車を購入すると標準で搭載されているオーディオシステム。ベアリングやワイヤハーネスなどの自動車会社と部品会社の技術者が一体で行ってきた自動車部品開発とは異なり、ユーザーの好みを知ることが重要です。今回は、カーオーディオの変遷と車内空間におけるサウンドチューニングの必要性など伺いながら、ユーザー起点の「部品の仕事」を探っていきます。
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『部品の仕事』第14回はワイヤーハーネスの開発・製造を行う矢崎総業後編です。EV化へとシフトしていく自動車業界のなかで、ワイヤーハーネスの設計にはどのようなことが求められるのでしょうか。また、今後ワイヤーハーネスの構造はどのように進化していくのでしょうか。最終的にはまったくユーザーには見えない部品、すなわち「縁の下の力持ちとして活躍する」部品の仕事に野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第13回はワイヤーハーネスを開発・製造している矢崎総業です。車に張り巡らされたワイヤーハーネスは、電源となるバッテリーから電気を使って動く各種機器までの経路そのものであり、役割から「車の血管であり神経」に例えられます。今回は、ワイヤーハーネスの役割や本数や長さなど構成に加え、車両採用に向けた軽量化や設置検討など時代に応じた課題に対しどのような工夫をしてきたのか、仕事現場の変遷をひもときます。
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『部品の仕事』第12回はタイヤメーカーのブリヂストン後編です。タイヤのトレッドパターンのデザインは、必要な性能を満たしながら、その性能を顧客にちゃんと伝えなければなりません。タイヤそれぞれの世界観がしっかりと顧客に伝わるデザインとはどのようなものなのでしょうか。前編からのデザイン性の追求に続き、同社の考える未来のタイヤについてお伺いすることで、部品開発の原点にせまります。本記事の巻末で、タイヤ試作の様子も動画でご紹介します。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第11回はタイヤの世界的大手メーカー、ブリヂストンです。一般的に交換需要の方が多い部品と知られるタイヤは、電気自動車、自動運転になっても必須な部品といえます。今回は、タイヤを作るうえでその性能に影響を与える重要な部分であるトレッドパターンに注目し、中でも「速さ」や「静粛性」といった性能の表現に欠かせないデザインについて野地氏が切り込みます。
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『部品の仕事』第10回は電子部品専業メーカーの村田製作所後編です。EVや自動運転に用いられる車載センサーの開発に加え、同社の小さくて高性能を誇るコンデンサーなどの世界シェアナンバーワン製品のビジネスについてお話を伺うことで、部品研究者の幸せや部品会社での仕事の魅力について野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第9回は、世界シェアナンバーワン部品も有する電子部品専業メーカーの村田製作所です。自動運転技術が進化する中、自動車に数多く搭載されたセンサーは、とくに安全を担保するための役割として重要な自動車部品ととらえられています。今回は、同社が開発する車載センサーの歴史や役割をお伺いしながら、部品会社の仕事に野地氏が探ります。
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2019年10月24日~11月4日に一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)主催による「第46回東京モーターショー2019」が開催されました。今年は豊田章男JAMA会長の並々ならぬ想いを反映させたショーとも言える内容で、これまでの東京モーターショーにはないアウトオブキッザニアをはじめとした体験型の催し物が数多く見られました。本記事では、『部品の仕事』番外編として、作家・野地秩嘉氏に東京モーターショー2019を取材するなかで「未来の車の形」をご考察いただきました。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第7回は日本電信電話株式会社(以後NTT)です。コネクティッド・サービスをリードするトヨタと協業し、ビッグデータ収集・分析だけでなく、ネットワーク、データセンター、5G、エッジコンピューティングなどの通信技術で自動車の「見えない部品」を開発するNTTグループ。今回は、コネクティッドカー分野における通信技術の開発概要と展望をお聞きしながら、「見えない部品」の仕事を探っていきます。
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『部品の仕事』第6回は自動車部品の老舗電池メーカーGSユアサ後編です。GSユアサでは、どのように電池開発が進められており、これからの電池をどう考えているのでしょうか。前編に引き続き、GSユアサの特色から電池開発の仕方、電池の寿命、未来の電池を伺うなかで、多方面から開発現場における部品の仕事にせまります。