関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)のものづくりに関連する記事を集めています。
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西陣織の老舗から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身に成功、生地の製造から生体データの管理までをワンストップで手がけているミツフジ株式会社。当社の強みの一つは、多様な業界・団体との協業を可能にするコラボ力だといいます。今回も引き続き、同社の生体データによって実現したい姿を他社とどう協業しているかの事例と、そのような協業が実現できる秘訣について伺いました。
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自社の強み技術をもっている企業は、その技術を活かして需要の高い市場で勝負するにはどうすればよいかという悩みを多く抱いていると思います。その答えのヒントになる企業が、64年前西陣織工場として創業し、数年前からウェアラブルデバイス市場に参入、様々な組織と協業を行っているミツフジ株式会社です。今回は、同社の西陣織工場から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身ストーリーをご紹介します。
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車椅子が必要な障がい者が、ベッドから車椅子に乗るという一瞬の動作は、障がい者の全体重を支え立ち上がらせるなど介助者に身体的負担になっているそうです。今回は、様々なロボット開発の実績を持ち、障がい者が一人でも前傾姿勢で乗り込んで日常生活しやすい乗り物を開発した株式会社テムザックに、ユニバーサルなビークルの開発ストーリーだけでなく、将来のスマートモビリティとしての可能性まで伺いました。
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生活に欠かすことのできない電気は、利用するまで幾度となく電力変換が行われています。ところが、この電力変換時における電力損失は、全発電量の10%超を占めることをご存知でしょうか。電力損失を低減させる半導体素子として「パワーデバイス」が注目されており、様々な次世代材料が開発されています。今回は、独自の結晶成長技術により低損失化と低コストを両立した「コランダム構造酸化ガリウム」の開発ストーリーをご紹介します。
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金属3Dプリンター向けに開発された新素材「アルミニウム合金粉末(アルミニウム・パウダー)」。アルミニウム合金の持つ軽量性・耐食性に加え、後加工などで重視される高い快削性といった特徴から金属積層への適用に強い期待がある一方で、新素材開発には材料特有の課題がありました。今回、この新素材について私たちが知っておきたいことを、アルミニウム粉末の国内生産を行う東洋アルミニウムの今井宏之氏にお伺いしました。
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金属を接合する圧接方法のひとつである「摩擦圧接」。「摩擦接合」の最前線に注目するなかで、中編では低温度で接合部の強度低下を抑え、極力素材を変形させずに接合できる「低温摩擦接合」を取り上げます。前編に引き続き大阪大学接合科学研究所の副所長藤井英俊教授グループに、低温摩擦接合技術が生まれたきっかけや、その技術がもたらすCO₂排出量抑制などの効果について詳しくお話をお伺いします。
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目的の形状を実現するため複数の素材を結合させる「接合」。中でも、金属接合のひとつである「摩擦圧接」は摩擦熱以外の熱源を必要としないこと、溶接棒やフラックスが不要でかつ接合時にガスやスパッタが出ないことが特徴です。「摩擦接合」の最前線に注目するなかで、前編では接合分野で国際的に研究成果を発表する大阪大学接合科学研究所の副所長藤井英俊(ふじい・ひでとし)教授グループに「摩擦攪拌接合」についてお話を伺います。
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スマートフォンやタブレットなどの機器や電子部品、自動車や航空機に至るまで、あらゆる工業製品に組み込まれたレアメタルの安定確保は、製造業界にとって重要な課題です。今回は、非鉄金属専門商社としてトレーディング、リサイクル、コンサルティングの3領域で課題解決を行う矢野金属株式会社の矢野和義代表取締役に、同社の特徴や強み、今後の展開についてお聞きました。
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『部品の仕事』第10回は電子部品専業メーカーの村田製作所後編です。EVや自動運転に用いられる車載センサーの開発に加え、同社の小さくて高性能を誇るコンデンサーなどの世界シェアナンバーワン製品のビジネスについてお話を伺うことで、部品研究者の幸せや部品会社での仕事の魅力について野地氏が迫ります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第9回は、世界シェアナンバーワン部品も有する電子部品専業メーカーの村田製作所です。自動運転技術が進化する中、自動車に数多く搭載されたセンサーは、とくに安全を担保するための役割として重要な自動車部品ととらえられています。今回は、同社が開発する車載センサーの歴史や役割をお伺いしながら、部品会社の仕事に野地氏が探ります。
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『部品の仕事』第6回は自動車部品の老舗電池メーカーGSユアサ後編です。GSユアサでは、どのように電池開発が進められており、これからの電池をどう考えているのでしょうか。前編に引き続き、GSユアサの特色から電池開発の仕方、電池の寿命、未来の電池を伺うなかで、多方面から開発現場における部品の仕事にせまります。
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野地秩嘉氏の連載『部品の仕事』第5回は老舗電池メーカーGSユアサです。GSユアサは、日本の蓄電池の祖と呼ばれるふたり(島津源蔵、湯淺七左衛門)が創立した会社が2004年に経営統合されて誕生しました。今回は、今後のEV車などの増加に向けて開発が進められる自動車車載電池に注目し、車載電池開発の仕事やこれからの電池の姿を探っていきます。
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高精度な試作品のスムーズな製作は、製品開発において競合優位に立つための重要な要素の一つです。今回は、アルミや鉄系材料の鋳造を中心とした加工技術を強みとする株式会社プロト(以下、プロト)の現場に潜入し、自動車をはじめとした様々なメーカーから主要部品の試作品製作を依頼される理由を探ってきました。
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人にとって、植物のない生活は考えられません。その植物の体を構成する主要な成分が「セルロース」です。近年、この植物がもつセルロースから新たな素材セルロースナノファイバー(CNF)を生み出し、活用する試みが拡がっています。この記事では、エレクトロニクス産業に向けて、プリンテッド・エレクトロニクス(PE)の適用を進めるCNFの技術動向についてご紹介します。
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優良な加工業者と組むことで、製品加工のクオリティ向上のみならず、加工工程の円滑化や効率化、製品性能に寄与する加工品の設計改善まで期待することができるかもしれません。今回は、業界を牽引する中野鍛造所の神鍋工場を見学し、バリなし鍛造をはじめとする進化する熱間鍛造技術を目の当たりにしてきました。
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粒子とは、一般にナノからミクロンサイズの材料を指し、無機、有機、無機有機複合など様々な素材のものがあります。粒子がもつ大きな比表面積、高い運動性などの特性が注目され、様々な用途で材料の粒子化は行われています。一方で、その粒度分布や粗大粒子の存在が品質に大きく影響を与えることから、粒子分析技術が不可欠です。この記事では、その技術動向や、磁気泳動に注目し新たな分析技術を開発した株式会社カワノラボの取組みをご紹介します。
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“これからの接合技術”の一つとして、産業分野で存在感が増している『マジックテープ』。組立工程の簡便化、軽量なプラスチックの採用による燃費向上、解体性向上によるリユース・リサイクルの推進といった、世の中の要請に応える技術として自動車・航空分野をはじめとした、さまざまな用途展開が期待される『マジックテープ』について、クラレファスニング株式会社の竹原氏にお話を伺いました。
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ものづくりに今までとは違う次元の「スピード」が必要となり、アウトソーシングの形態も変革が求められています。そんななか、「デザイン」「開発」「設計」「試作」までを、最短時間で一気通貫にサポートする「ものづくりエキスパート企業」、クロスエフェクト社。後編では彼らのノウハウと技術に裏打ちされた“時短”の極意を中心に話をうかがいました。
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ものづくりに今までとは違う次元の「スピード」が必要となり、アウトソーシングの形態も変革が求められています。そんななか、「デザイン」「開発」「設計」「試作」までを、一気通貫にサポートするクロスエフェクト社。新規事業のなかで提供する医療向け心臓モデルでは内閣総理大臣賞を受賞するなど、「ものづくりエキスパート企業」の注目企業にその極意をうかがいました。