新規開発品の計測・試験・分析を一気通貫でサポート~JTLの信頼性評価サービスが多くのパートナー企業に支持される理由

製品開発プロジェクトにおいて、開発品の評価はとても重要なプロセスです。開発段階において、材料や部品単体の性能(機能)評価、複数部品を組み上げた製品評価や量産試作品の評価といったように、検討段階に応じた評価を行い、場合によっては求めた結果が得られず、試行錯誤する状況が生じます。製品開発において評価もまた、時間と労力、コストがかかるプロセスの一つです。
この記事では、そんな新規開発品の評価業務において、累計3,300社以上の取引先数を誇り、年間10,000件以上の案件を提供している、JTL社(JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社)が顧客から支持される理由を探ります。

製品開発のあらゆる評価ニーズに対応可能なJTLの幅広いサービス領域

メーカー企業の評価業務が肥大化し、ますます多様化・スピード・高品質化が要求される中、JTLはクライアントのニーズに一つ一つ応えることで、対応可能なサービス領域を拡大してきました。
その結果、現在では計測事業・試験事業・分析事業の3つの事業を基軸とし、幅広い設備と対応力で研究開発業務を支援しています。

­計測事業
製品の機密寸法測定に関わる、あらゆるニーズに対応
三次元座標測定機、画像測定機、光学式3Dデジタイザ等を用いた部品寸法の精密測定

試験事業
JIS等の規格試験だけでなく、治具の製作や規格外の製品評価にも積極的に対応
振動試験機、引張圧縮試験機、電気試験機などを用いた製品や材料の性能評価・耐久試験

分析事業
カーエレクトロニクスやライフサイエンス分野の分析・解析
SEM・EPMA・HPLC・GC・ICP等を用いた形態観察や化学分析

本社事業所で体感してきました!短納期を実現するJTLの提案力と対応力

今回は岐阜県大垣市にある本社を齋藤専務と野原執行役にご案内いただきながら、JTLの強みの根源を探ってきました。
今回は、JTLが取り扱う数ある評価業務の中でも、最もJTLの強みがわかる評価業務についてご紹介します。

あらゆる評価業務を幅広く対応しているので、様々な評価の組み合わせが可能

計測エリアでは、大小さまざまな三次元座標計測機を多数取り揃えており、同じ建物内で行った試験サンプルをすぐに計測することも可能です。

「耐熱性試験・振動試験の前後で計測を行い、膨張・ゆるみ・そりなどの評価をするといった、試験と計測の抱き合わせのご依頼はよくいただきます。」

「三次元座標計測機だけで約35台ご用意しています。これだけ大規模で、また大型品の計測を請け負っているところは少ないので、自動車業界以外からの引き合いも多くいただいています。また、名古屋事業所や大阪事業所には非接触型の測定機もご用意しています。」

ノギス一つ一つにいたるまで、計測機器はすべて番号管理されており、定期的に精度確認のメンテナンスが行われています。

「弊社では前例の少ないイレギュラーなご依頼にもしっかりヒアリングを行いできる限りの対応をさせていただいています。」

製品開発の過程で急に計測が必要になった場合や、どのくらい程度の精度で測定できるのかわからない、そもそもどのように測定したらいいのかわからない等、お困りごとを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。JTLなら難しい案件でも要望を話せば、計測方法を提案してくれるかもしれません。

JTLでは実測値と設計値の照合評価や自動プログラムによる多数個品の寸法測定、製品の加温試験後の寸法測定など、幅広く対応しています。大型サンプルや輸送が難しいものについては出張測定も対応しています。

三次元測定の受託サービス

様々な評価に柔軟に対応できる充実した環境試験体制

清潔で隅から隅まで整理整頓の行き届いている事業所をご案内いただく中で、印象的だったのは大小さまざまな恒温恒湿試験器がずらりと並んだエリア。

様々な評価に柔軟に対応できる充実した環境試験体制

清潔で隅から隅まで整理整頓の行き届いている事業所をご案内いただく中で、印象的だったのは大小さまざまな恒温恒湿試験器がずらりと並んだエリア。

温度帯は、低温側-70℃から高温側+150℃まで対応が可能で、槽サイズはW500mm×H350mm×D350mmの小型のものから、W1,000mm×H1,000mm×D800mmの大型のものまで広く取りそろえています。

「もともと恒温槽の台数は少なかったのですが、付加価値を高めるために複合評価を提供しはじめたところ、お客様から多種多様なご要望をいただくようになりました。その一つ一つに対応していくうちに、これだけの台数規模となり、大型なものも増えてきました。」

単純に特定の温度に保つだけではなく、槽内で電気をかけながら、モーターを中で動かすことや、サンプルの温度変化の状況をモニタリングすることも可能です。製品仕様に応じて、様々な温度湿度環境下で電気的・力学的応答を検証したいというニーズに応え、治具の設計提案・製作まで行ってくれるというのはありがたいですね。

「電気試験は爆発等の危険もあるので取り扱いも難しいですが、防爆仕様のものを導入し、専門の職員も迎えて提供体制を整えました。最近ではリチウムイオン電池(LIB: Lithium Ion Battery)の充放電を繰り返しながら熱を加える試験の依頼などが増えています。」

このようにお客様社内で実施しにくいタイプの試験にも対応してきた実績があり、試験期間は案件によって変わりますが、1~2日から、長いもので1~3ヶ月の試験を行っています。

サービス紹介:温恒湿試験による受託サービス
サービス紹介:電気試験機による受託サービス

ハード・ソフト両面から最適手法を提案・サポートする振動試験

次にISO/IEC 17025試験所認定を取得した振動試験所をご案内いただきました。全ての試験室は個室になっており、プライベートラボとして活用できるそうです。また、開発品の振動試験機への取り付けなどの付帯作業は現場でサポートしてもらえるので本来の試験業務に集中することができます。

「振動試験装置への製品や部品の設置はとても重要です。製品の取り付けで意図しない共振等が発生しないようオリジナルで治具を製作してご提供しています。ボルト等の部材や工具類も、お客様のご用意分が足りなくなった時に、すぐに補完できるよう常にストックを用意しています。取付ねじピッチ等は装置各社寸法が異なるので、それぞれに対応できる治具も用意しています。」

まさにお客様のラボのように活用できる環境が整っていました。
振動試験についても、温度環境下での試験や電気特性評価など複合的な試験が対応でき、さらに試験の前後に疲労試験や摩擦試験、環境試験を組み合わせたり、振動試験により製品が破断した場合の分析業務等も一括して請け負う事が可能です。

「配線等、環境セッティングは毎回異なるので、トライ&エラーを繰り返しながらお客様と一緒に取り組んでいます。」
また、最近ではCAE解析ソフトも導入し、事前のシミュレーションで製品や治具のウィークポイントの仮説を抽出しておくことで、最適な試験が実施でき、試験の効率化をしているそうです。

「振動試験は治具の設計・製作から始め、試験系は大掛かりなものになりがちで多大な労力と時間を要します。仕様のマイナーチェンジ等については毎回同等の試験を行わず、シミュレーションのみで検証が可能なものもあります。お客様の状況に応じて、業務負荷を踏まえた製品開発の最適化と合理化を提案しています。」

サービス紹介:振動試験サービス

問題解明まであらゆる化学・物理分析手法を提案

電子顕微鏡での観察や分析は、試料の前処理などの工程や機器の操作に対しスキルが必要になりますが、JTLでは各工程や機器毎に専任した技能者が担当します。繰り返し試料評価を行なってきた経験のなかで、お客様のオーダーの範囲外から異常箇所を検出し、その事実も合わせてお客様に報告し喜ばれたこともあるそうです。もちろん、分析の立ち合いもできるので、お客様と一緒に画面を確認し、意思決定を仰ぎながらの分析・観察も対応可能とのこと。

「物理分析にて電子顕微鏡上に異物や付着物が見つかった場合、化学分析手法も用いて解明まで追加調査を提案します。製品の性質や開発フェーズによっては、無機物か有機物かどちらかが判別できればいいといったケースもありますが、さらに詳しく特定したい場合はFTIRでの化合物の特定やガスクロマトグラフでの揮発性化合物の定性定量分析まで行い、お客様の要望に応じて最適な方法をご提案するようにしています。最近ではこのような追加調査の案件も増えています。」

はじめは、保有しているこの分析機器で結果をみたいという目的で依頼を請けても、原因追及のご相談に乗っているうちに、追加の調査をご依頼頂けるケースが増えているそうです。同じ建屋の中で多様な分析装置を保有しているメリットは大きいですね。

サービス紹介:異物分析の受託サービス

異物(もしくは付着物)の解析フロー

利用の流れとサポート体制

規格に則った評価でもイレギュラー要素の大きい個別案件でも、お客様ごとにしっかりと要望をうかがって対応することを大切にするJTL。数量・納期重視なのか、技術精度なのかしっかりとヒアリングして、社内では、業務連絡票を用いて情報連携を徹底しているそうです。また納品時の結果報告書も、お客様独自のフォーマットに対応するとのこと。
このような細やかな顧客対応を可能にするため、営業力を重視しており、2018年8月現在32名体制で取り組んでおり、採用にも力を入れているそうです。
経験豊富な技術担当が考察・分析を担当し、必要に応じてお客様との打ち合わせや報告の場に同席します。更に、過去の試験内容・測定結果の履歴をしっかり管理しているので、期間をおいて再度相談しても、前回情報をすぐ参照しながら議論ができるため、担当の入れ替えが多い大手メーカー等からは頼りにされそうですね。

利用の流れ

まとめ

今回の見学を通して、JTLが顧客の製品開発のあらゆるシーンで発生する評価業務に実際にどのように対応しているのかを知ることができました。本記事でご紹介したように、JTLの評価業務に共通しているのは、評価結果を報告することがゴールではなく、真にお客様の事業をバリューアップすることを目指している点ではないでしょうか。

JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社
1999年に親会社である野原電研(株)グループ品質保証部門よりJTL(JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社(前エイキット株式会社))は設立されました。本社のある岐阜県大垣を含め、豊田、名古屋、神奈川、大阪の全国5か所に加えアメリカにも拠点を置き、今後も近畿・関東エリアにも新規事業所の展開を計画しています。同社は約200種類300台以上の評価設備を保有し、年間約10,000件の取引件数を誇っています。