『試作市場2018&微細・精密加工技術展2018』現地レポート (2/2)

「透明素材」で流体を目で確認できる技術

「透明素材」で流体を目で確認できる技術

イナック

<写真8>ポリカーボネートで作成したトランスミッションケースの内部可視化モデル
<写真8>ポリカーボネートで作成したトランスミッションケースの内部可視化モデル

3Dプリンター関連の展示以外で注目を集めていたのは、透明素材での実物造形。株式会社イナックのポリカーボネートによるトランスミッションケースの展示です。

「実際にオイルを流し込んで動作時の内部の状態を確認できる」(説明員)そうです。こうした透明素材での実物造形を使えばコンピュータ上のシミュレーションでは把握しきれない情報が収集できる可能性があるため、研究開発者から問い合わせがしばしば寄せられているとのことでした。

1mm以下の微細部品のハンドリングを自動化

微細・精密加工に関する展示で人が絶えなかったのは、高度な加工技術を備えた企業群のブースです。

入曽精密

1つは、1辺100マイクロメートルの真ちゅう製極小サイコロの製造に成功し新聞でも報道されたことがある株式会社入曽精密です。こちらは「ORIGAMI」と呼ぶ新しい加工技術を展示していました。3軸MC加工機に後付けで搭載可能なワークの自動持ち替えシステムで、1mm以下の微細部品のハンドリングを自動化できるというものです。

「手作業を経ずに6面からの加工が可能になるので、誤差を減らし、大幅な効率アップが期待できる」(説明員)といいます。試作から数千個までの量産を想定した技術で、IoT(モノのインターネット)構成部品、スマートフォンなどの先端IT機器、医療分野などでの応用が見込まれそうです。

入間精密

入間精密は埼玉県南部および東京都西多摩エリアで特徴的な技術を持つ5つの事業者とチームを組んで展示していました。微細な成形金型技術を持つ株式会社狭山金型製作所、アルミダイカストの加工技術を持つ株式会社テラダイ、電子ビームやレーザーによる加工技術の株式会社東成エレクトロビーム、2枚の材料を金型で同時に加工できる技術を備える株式会社松下製作所です。

<写真9>入間精密は近隣エリアで特徴的な技術を持つ5つの事業者とチームを組んで展示
<写真9>入間精密は近隣エリアで特徴的な技術を持つ5つの事業者とチームを組んで展示

「お客様のご要望に応じてチームで取り組むようにしています。これにより複雑かつ多様化しているご要望にも柔軟に対応できるようにしました」(松下製作所の説明員)。

以下の記事では、金属加工についてどのような種類があり、それぞれどんな特徴があり、どのような用途で用いられるかを詳細に解説しています。合わせてご参照下さい。

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