福岡で高精度部品への挑戦を続ける。高口精密工業が実現する、高精度・短納期な金属部品の精密加工

INTERVIEW

株式会社高口精密工業
代表取締役社長 高口 敏行
常務取締役 高口 敬臣

福岡県柳川市を拠点とする株式会社高口精密工業は、金属の精密加工事業を手掛ける企業です。同社は、金属部品において幅広い業界・用途の高精度部品を小ロット多品種で生産し、大手企業と長年の取引を続けてきました。今回は、幅広い精密部品の加工を高品質・短納期で実現できるという同社の強みについて代表取締役社長の高口敏行氏と常務取締役の高口敬臣氏にお話を伺いました。

福岡の地で約50年。精密部品加工や産業用ロボット部品、医療機器部品に強みをもつ高口精密工業

昭和48年(1973年)に前身となる高口鉄工所を創業して以来、高口精密工業は一貫して金属部品の加工に取り組んできました。「初めは孫請の部品製造が中心でした」(高口敏行氏)という同社ですが、ニーズに真摯に応え続け、着実に顧客と製品の幅を広げてきました。創業から48年目となる現在は、半導体装置の部品や産業用ロボット部品、医療機器部品を主力としているほか、有機ELディスプレイの製造機器部品や自動車部品なども製造しています。

特定の業界や装置に特化した生産体制を持つ金属加工会社も多いなかで、同社はさまざまな部品加工に対応しているのが特徴です。必要とする加工にあわせて機械設備を新たに導入するケースもあり、機械設備のメーカーから加工技術や図面の実現方法について指導を受けながら技術を向上しています。


門型マシニングセンタによるキリ加工の様子(提供:高口精密工業)
門型マシニングセンタによるキリ加工の様子(提供:高口精密工業)


技術員が全工程を担当、多彩な加工実績。高い技術力で「きれいすぎる」高品質を実現

高口精密工業の強みは、幅広い精密部品の加工を高品質・短納期で実現できることです。社員数29名と決して大所帯ではない同社ですが、品質の要求レベルが高い精密部品を大手企業に納入し続けられる秘訣があります。

一つ目は、圧倒的な仕上がりです。「きれいに作るのが当たり前」を徹底する社員教育にこだわりを持っています。

「加工精度の高さは見た目にも表れると思います。例えば医療機器などは、部品の傷や打痕、油の付着さえも人命に関わるかもしれません。鉄、ステンレス、銅材なども、アルミのような柔らかい素材と同じように慎重に取り扱うよう気をつけています」(高口敬臣氏)

「顧客からも製品の美しさを褒められることが多く、とある会社さんからは『きれいすぎる、ここまでしなくても十分ですよ』と言われたこともあります」(高口敏行氏)

二つ目の秘訣は、社を支える25名の技術員です。全員がオペレーターとしてプログラミング、マシン操作、検査までを担当できる技術力を持ち、勤続40年のベテランから他業種からの転職者まで、多種多様な経験をもった従業員が集っています。そのため多品種・少ロットの依頼にも短納期で応えることができるほか、経験者からの指導を豊富に受けられるため、人材が育つのも早いそうです。

「今は、量産品はロボットが対応できる世の中です。しかし、いろいろな部品を自ら考えながら加工する経験を積むことで、技術が磨かれます。何より、一人ひとりが自らものづくりをする喜びを味わってほしいですね」(高口敏行氏)


多種多様な経験をもつ技術員 (提供:高口精密工業)
多種多様な経験をもつ技術員 (提供:高口精密工業)


高口精密工業の取引先には上場企業がずらり。共に成長してきた信頼がある

そんな高口精密工業の取引先には、上場企業の名前が並んでいます。

 

<主要な取引先(順不同)>
平田機工株式会社
株式会社日立ハイテク
三菱電機産業機器株式会社
株式会社ミツトヨ 宮崎工場
ワイエイシイホールディングス株式会社
株式会社ブリヂストン
ブリヂストンプラントエンジニアリング株式会社
不二精機株式会社
株式会社ノリタケカンパニーリミテド
株式会社二進製作所
テクノデザイン株式会社
竹下産業株式会社
株式会社三川
タイヘイテクノス株式会社

 

顧客のほとんどは取引先や行政からの紹介経由で、他社が難しい案件を断る際に「高口さんならできるかもしれない」と紹介されるなど、これまでの実績を頼りに相談が舞い込むこともあるそうです。

「ひとたび取引が始まると長いお付き合いになることが多いです」(高口敬臣氏)

連結売上高650億円を超える東証一部上場企業である平田機工株式会社は高口精密工業が長期的な信頼関係を築いた代表的な取引先です。30数年前に農機具の製造を手掛けていた頃に取引が始まって以来、部品加工のパートナーとして平田機工の事業成長とともに歩みを続けてきました。

「平田機工さんは熊本に本社があるので、まずは顔を覚えてもらおうと福岡から毎日足を運びました。依頼を持ち帰っては翌日に納品に行く繰り返しで35年が経ち、今も欠かさず顔を出しています。平田機工さんからの要望に答えるなかで加工の技術や幅に磨きをかけてきたことで会社の現在の姿があります。恩人の会社ですから、これからも体力が続く限り通い続けたいですね。今後も、共に成長を続けていける取引先との出会いを大切にしたいです」(高口敏行氏)

 

 

工場内にはNC旋盤機及びマシニングセンタ等の設備が並ぶ(提供:高口精密工業)
工場内にはNC旋盤機及びマシニングセンタ等の設備が並ぶ(提供:高口精密工業)


脱炭素、航空機……ものづくりの喜びを大切に、新たな分野に挑戦したい

新たな技術に挑戦することで成長を遂げ、信頼と実績を積み重ねてきた高口精密工業。引き続き幅広い加工ニーズに応えるべく、意欲をにじませています。

「最近、特に注目しているのは脱炭素の取り組みです。現在は蓄電池の製造機器向けの部品づくりを検討しており、関連プロジェクトに参加しています。引き続きお客様に喜んでいただくため、短納期での納品を目指す姿勢は変わりません」(高口敏行氏)

「今よりさらに技術を高め、ゆくゆくは航空機関係の部品や高度な金型加工にも挑戦してみたいです」(高口敬臣氏)

図面があれば取り組みを検討できるので、まずは気軽に相談いただきたいとのことです。同社の問い合わせフォーム、もしくは電話でご連絡ください。


福岡県柳川市の株式会社高口精密工業(提供:高口精密工業)
福岡県柳川市の株式会社高口精密工業(提供:高口精密工業)


まとめ

幅広い加工技術を高品質・低単価・短納期で提供する高口精密工業。少し緊張した面持ちで取材にお答えいただきましたが、役員のお二人からはものづくりへの愛情とこだわりが言葉の端々から感じられました。

「もともとが職人ですから、喋るのは不得意でしてね……。ものづくりをしている時は、一所懸命で話すこともございませんから。今も、自分が社長という感覚はありません。社員と同じ作業服を毎日着て作業にあたっています」(高口敏行氏)

高精度な部品加工を長期的に依頼できるパートナーをお探しの方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。



株式会社高口精密工業
1973年設立。福岡県柳川市に本社を構え、創業以来、金属加工部品の小ロット・多品種生産を強みとする。マシニングセンタ、NC旋盤、ワイヤーカット機等の最新鋭の工作機械を駆使し、近年は精密部品加工や産業用ロボット部品、医療機器部品の製作を主力としている。
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