産業機器の製造を得意とするハイマックス。設計から部品製造、組立、塗装まで一貫生産できる強みとは

産業機器とは、会社や工場内で製造をするために必要な物や設備すべてを指します。産業機器の製造では、使用時の環境や運ぶ物の重さなどを加味しながら、一つひとつ製品の図面を引き、実際に加工可能な状態まで仕上げ、蓄積した知識やノウハウを最大限に生かすことで、スピーディーで高品質な一貫生産を実現できると言います。今回は、広島県東広島市にある業務用洗濯機や物流用パレットなど、産業機器の一貫生産を行っている有限会社ハイマックスに設計から部品製造、組立、塗装まで一貫生産できることの強みについてお話を伺いました。

広島県東広島市に本社を構える有限会社ハイマックスは、主に業務用洗濯機の板金・溶組・塗装や物流用パレットといった産業機器の製造を行う会社です。設計から製造、塗装、組み立てまで、すべての工程を一貫生産で対応しています。今回は、代表取締役社長の松原博男氏、専務取締役の松原佐恵氏、執行役員の中之前修弥氏に産業機器を一貫生産できることの強みや長所を伺いました。


産業機器の一貫生産を得意とするハイマックスの強みについて話を伺いました

広島県東広島市に本社と工場を構える有限会社ハイマックスは、産業機器を中心とした製品の板金加工を、設計から製造、塗装、組み立てまで一貫して行っています。2002年の創業当時から、「高い品質とお客様に満足される製品を提供する」をポリシーに、さまざまな業界の産業機器の製造に携わってきました。顧客のニーズに最大限に応えられるよう、常に技術革新を行っています。2014年には、事業拡大を狙って本社近くに粉体塗装ブースや大型製品用の乾燥炉を導入した豊栄工場を新設。さらに、2020年には、本社近くに溶接を主としたテクニカル工場を増設しました。ものづくりにおいては、品質こそが生命であると信じて、絶えず限界に挑戦しています。

左から執行役員の中之前修弥氏、代表取締役社長の松原博男氏、専務取締役の松原佐恵氏
左から執行役員の中之前修弥氏、代表取締役社長の松原博男氏、専務取締役の松原佐恵氏


ハイマックスが誇る、産業機器の一貫生産体制

日本産業機械工業会によると、「産業機器とは、様々な産業や社会の現場において、人の作業を補助、代行し、人にとって苦痛、困難、不可能な作業や環境を克服するもの」とあります。会社や工場内で製造をするために必要な物や設備すべてを指します。例えば、工場の生産ラインで機械を乗せるための架台や製品の運搬に使うための台車、工場の躯体設備などです。大きさや形状問わずさまざまな物が産業機器に該当します。

ハイマックスでは、これまでに試作から量産まであらゆる要望に応え、一貫生産体制を強みに産業機器を製造してきました。設計から部品製造、塗装、組み立てまで全てを自社工場で行い、完成品にして納品できることがハイマックスの強みです。

「お客様からのご依頼段階では、『こういうものをつくりたい』といった、大まかな仕様だけをいただくことがほとんどです。新製品の製造に関する産業機器の場合、まだ新製品が完成していない状態で同時に産業機器の製造を始めるので、途中で仕様が変更になることも多々あります。そういったことにも対応しながら、新製品の形状をヒアリングし、3DCADを使って設計からお手伝いをしています。

使用時の環境や運ぶ物の重さなどを加味しながら、一つひとつ製品の図面を引き、実際に加工可能な状態まで仕上げる。それを15年程前から行ってきました。そのようにして蓄積した知識やノウハウを最大限に生かすことで、スピーディーで高品質な一貫生産を実現しています」(松原博男氏)

「同じ会社の方でも図面を描く人と実際に使用する人は違うケースが多いので、私たちは使う人の立場になって考えて提案するよう心がけています。実際に現場に出向いて見取りをすることもあるんですよ。どのような要望であっても、確実に形にできる知識を持った技術者がハイマックスにはそろっています」(松原 佐恵氏)


産業機器の製造事例

これまでにハイマックスでは、業種を問わず、農機具や自動車関連などさまざまな産業機器を製造してきました。その中から代表的な事例をご紹介します。

事例1:業務用洗濯機・業務用乾燥機のボディー製作

現在までに培ってきた製造技術やノウハウを取り入れて、数々の業務用洗濯機や業務用乾燥機を製造。パネル切断、曲げ、穴あけ、組立溶接、粉体塗装を自社で行っています。
「業務用洗濯機の受注後、さらに製造速度を上げられるようテーブルスポット溶接機を導入しました。この機械は打痕が付きにくく、ワークをテーブルの上に一度セットすればガンを自由に動かして溶接ができ、仕上がりの美しさも魅力です。作業の効率化を図ったことで、生産コストも削減でき、お客様からお喜びいただいています」(中之前修弥氏)


テーブル式多関節アーム溶接機でのスポット溶接の様子(提供:ハイマックス)
テーブル式多関節アーム溶接機でのスポット溶接の様子(提供:ハイマックス)


事例2:物流用パレット

用途に合わせた物流用パレットの製造も一貫生産で受注しています。特に、曲線の多い自動車部品を格納する専用パレットが得意です。自動車部品を運搬するためのパレットは、工場内の運搬用や10トントラックへの格納用など、乗せる製品によって大きさや形状、使用シーンもさまざまです。3DCADを使って、画面上で製品同士が干渉しないか、スペース的な問題がないかなど、細かく確認しながら製造しています。


産業機器の一貫生産を支える、ハイマックスの機械設備

本社横に併設している福富工場(提供:ハイマックス)
本社横に併設している福富工場(提供:ハイマックス)


現在ハイマックスでは、本社を拠点に3つの工場を保有しています。工場にはそれぞれ特徴があり、導入している機械や設備もさまざまです。
「品質の向上や短納期を実現し、お客様に満足していただける産業機器を製造できるように、積極的に新しい機械を導入しています。粉体塗装用の設備もいち早く導入しました。最新の設備を導入することで、さらにお客様のご要望に寄り添ったご提案ができるようになるので、今後も積極的に先行投資をしていく予定です」(松原博男氏)

機械設備も充実していることから、試作の依頼からそのまま量産へとシフトすることも多いのだそうです。


ハイマックスが保有する機械一覧
・レーザー加工機(アマダ)
・ハイブリッドベンダー機(アマダ)2台
・ベンダー機(コマツ)
・マシニング機(Mazak、オオクマ)
・パンチングレーザー複合機(アマダ)
・定置式スポット溶接機(KOYO GIKEN)
・溶接用2軸ダブルサポートポジショナ1000(ダイヘン)
・TIGロボット溶接機(パナソニック)
・MIG溶接機(ダイヘン)
・半自動溶接機(ダイヘン、パナソニック)
・アーク溶接ロボット (ダイヘン) 5台
・大型焼乾燥炉(高さ2.5m、幅2m、長さ7m)
・自動脱脂洗浄乾燥炉(高さ3m、幅2.7m、長さ4.2m)
・粉体塗装ブース(高さ2.6m、幅7.5m、長さ2.9m)
・水洗塗装ブース


産業機器を粉体塗装で行うメリットとは

粉体塗装とは、粉末上の塗料を金属に直接吹き付け、高温焼付で塗膜を形成する塗装方法です。シンナーなどの有機溶剤を使用しないため、環境にも人にも優しい塗装ができます。ハイマックスでは、静電気を利用して塗料を付着させる「静電気粉体塗装法」を採用しているため、飛散塗料が少なくコスト削減が可能です。ムラのない美しい仕上がりが特徴的で、直接お客様の目に触れる製品に適していますが、工場内で使用するものにも適しているそうです。

「産業機器は、工場内や製造工程で使用されるものが多く、塗料が剥がれ混入してしまうと大問題になる場合もあります。しかし、粉体塗装の場合は塗料が落ちることがないため安心です。仕上がりもとても美しく、グレードの高い製品をつくることができます。今後、粉体塗装で製品を製造することが、その会社のCSR活動にも直結していくのではないかと思っています」(松原博男氏)


粉体塗装の様子(左)。グレードの高い仕上がりに(右)
粉体塗装の様子(左)。グレードの高い仕上がりに(右)


「高品質」「高技術」の産業機器で日本のものづくりを支える

ハイマックスでは、粉体塗装やファイバーレーザーの導入など、時代の流れを読みながら積極的な設備投資をしてきました。
「これからも、今までに培ってきた技術と新しい製造技術を掛け合わせながら、高品質な製品づくりを行っていきたいと思います。つくりたいものがあるけど形にできない、アイディアはあるけど設備や機械がないなど、困ったときこそぜひ私たちにご相談ください」(松原博男氏)



有限会社ハイマックス
広島県東広島市に本社を構え、業務用洗濯機や物流用パレットなど、産業機器の一貫生産を行っている。お客様のニーズに最大限応えられるよう、多種多様な設備を導入。常に技術革新をしながら、設計から組み立てまで幅広い工程に取り組んでいる。
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