金型の設計製造から金属加工、機械組立まで一気通貫で対応。金型を使用したコストダウンと品質の安定化が得意なパイオニア精工

INTERVIEW

パイオニア精工株式会社
代表取締役
黒田 純市

金型とは、プレス加工などの様々な製品の生産に使用される金属で作られた型のことです。金型の製造は高いイメージがありますが、それなりの強度の金型であれば安く製造でき、精密板金で作るより製品の質が安定します。また、製造コストが3〜4割安くなる場合もあると言います。今回は、兵庫県姫路市にある金属加工の会社で金型の設計・製造から機械組み立てまで一貫して行うパイオニア精工株式会社に金型を使用したコストダウンと品質の安定化についてお話を伺いました。

より良い品質の製品を、できるだけコストを下げて製造する。誰もが知りたいその方法を、さまざまな角度から提案してくれる企業があります。兵庫県姫路市にあるパイオニア精工株式会社です。幅広い業種の要望に応え続けてきた経歴を持つ同社は、金型の設計・製造から金属加工、機械組立まで一貫して行うことができる強みを生かして、コスト・品質の両面から提案型の営業を行っています。代表取締役の黒田純市氏に、その提案力とコストダウンの秘訣について話を伺いました。


金型の製造から金属加工、機械組み立てまでお任せのパイオニア精工

兵庫県姫路市に本社を構えるパイオニア精工は、プレス用金型の設計・製作からプレス加工全般、精密板金加工、機械組立まで一気通貫で行うことができる金属加工会社です。産業用機器や医療用機器とその部品、自動車部品など、手のひらサイズの小さなものから業務用冷蔵などの大きなものまで、幅の広い業種の製品を製造しています。取り扱っている鋼材は、アルミとステンレス、メッキ鋼板や高張力鋼板などを含む鉄全般がメインです。

本社外観(提供:パイオニア精工)
本社外観(提供:パイオニア精工)


パイオニア精工は、BCPの観点から鳥取県にも工場を有しています。鳥取工場は土地の広さを生かして300t、400t、600tの大型のプレス機器を導入。大型製品の製造も可能です。また、兵庫・鳥取の両工場で自社開発した生産管理システムを使用し、量産だけでなく多品種小ロットでの製造にも細やかに対応しています。製造会社が製作した生産管理システムだけあって、出来高や一個あたりの原価計算などかゆいところに手が届く内容となっており、今後は外販も予定しています。

社内には開発室があり、自社でオリジナルの製品を企画・開発。姫路市からものづくりに関する表彰を2度受けた実力派です。その企画開発力を生かし、顧客の商品づくりに尽力しています。


提案型営業で、コストカットしながら安定した品質のものづくりを実現

パイオニア精工が製造した金型(提供:パイオニア精工)
パイオニア精工が製造した金型(提供:パイオニア精工)


パイオニア精工が得意としているのは、安定した品質の製品をつくるための提案です。金型の設計・製造から、試作、量産、組み立てまで一気通貫で行える同社。このことを生かして、作り方を合理化したり、金型を作ってパーツを一体化したりすることで、より安定した品質のものをより安く製造する方法を提案しています。
「金型は高いイメージがあるので、お客様は精密板金で作ろうとされることが多い。しかし、ある程度のロットになるのであれば、金型を作ることをお勧めしています。例えば、3000個作ることができればいいのであれば、それに合わせた強度の金型を作ればいい。それなりの強度の金型であればかなり安く製造できます。そうすれば、精密板金で作るより製品の質が安定しますし、製造コストが3〜4割安くなる場合もあります。さまざまな金型をつくってきた我々だからできるご提案だと自負しています」と、代表取締役の黒田純市氏は語ります。

また、金型を作るだけでなく加工まで依頼すると、金型製造を行っている企業だからこそのメリットがあるのだそうです。そのメリットは、社内で金型のメンテナンスができること。金型は長く使っていると摩耗したり、ミスパンチによって欠けたりします。メンテナンスするには製造ラインを止める必要がありますし、止めたくなければ入れ子構造にして替えの金型を用意するなどのオプションが必要です。そうすると、当然コストも高くなってしまいます。
「弊社で加工まで行うのであれば、金型に何かあっても社内ですぐにメンテナンスが可能です。金型にさまざまなオプションをつける必要がないので金型代も安くなりますし、メンテナンスに出している間に製造ラインが止まるようなこともありません。トータルコストで見るとかなりの削減につながります」(黒田氏)

製造しているものの業種が多岐にわたっているため、幅広いノウハウを持っているのも同社の強みです。メーカーの設計担当者は、従来の設計を引き継いでいることが多く、他の業種でどのような作り方をしているか知らないことも多いそうです。そのため、パイオニア精工では他業種で培ったノウハウをもとに、より品質がよくてコスト削減につながる方法を提案。顧客から大変喜ばれています。


金型を使った金属加工ならではの高度な技術を持つパイオニア精工

他社で加工や製造ができなかったものを持ち込まれることもあるというパイオニア精工。同社の技術力の高さがわかる事例をご紹介します。

 

自動車メーカーが使用する高張力鋼板も難なく加工

自動車メーカーは安全性が求められるので、部品に使う金属も高張力鋼板などの硬い材料に変わっていく傾向にあります。そういった硬い金属でも、問題なくブランク加工ができるだけの強度を持った金型を製造するのは難しいもの。さらに、ブランク加工の後に成形したり絞ったりといった加工を加えるにもノウハウが必要です。

「絞りや成形を行うことを前提とした金型製造のニーズに応えられるのが弊社の技術力だと思っています。例えば、2㎜の板を絞っていくとどこかが2㎜より薄くなってしまうものです。そうならないように加工するには、ノウハウを持っていないとなかなかできるものではありません」(黒田氏)

 

 

絞り加工部品(提供:パイオニア精工)
絞り加工部品(提供:パイオニア精工)


材質や加工工程を提案することで、大幅なコストカットを実現

部品製造から機械の組立までできるため、機械に付随する部品に工夫を加えて、品質を保ちながらコストを下げるといったこともできるのが、パイオニア精工の強みです。
「医療メーカーからの依頼で、医療向け装置のセミアッシ-を製造したことがあります。その装置には塩分が含まれた検査薬を通すため、錆びにくいステンレスを全体に使っていました。しかし、『その検査薬が干渉しない場所に関しては、鉄で作っても良いのではないでしょうか』と材料変更を提案。このことで、材料費が30%近くコストダウンになりました。他にも、中に使っている部品で、ネジを立てるボスを板に付けたものがあったのですが、それを板から絞りで成形して一体化させました。他にもいくつかそういった加工をしたことで、部品加工代も約20%ダウンに成功。かなりのコスト削減につながったと喜んでいただきました」(黒田氏)。


パイオニア精工が製造した医療向け装置のセミアッシ-(提供:パイオニア精工)
パイオニア精工が製造した医療向け装置のセミアッシ-(提供:パイオニア精工)


「お客様第一」の姿勢で顧客に喜ばれるものづくりを

常に提案する姿勢で顧客と向き合うパイオニア精工。その姿勢の奥には「お客様第一」との考えがありました。
「何より大事にしているのはお客様に喜んでいただくことです。喜んでいただけたら次の仕事につながりますし、私たちの技術力も上がります。そうして真摯に対応していると、新しい案件が出てきた時に、一番に声を掛けていただける。そのためにも、まずはお客様に喜ばれる仕事をし続けなければならないと思っています」と黒田氏は語ります。

金型の設計・製造から機械の組み立てまで、何か機械やものづくりに関してお困り事がある方は、パイオニア精工に、一度相談してみてはいかがでしょうか。


パイオニア精工株式会社
兵庫県姫路市にある金属加工の会社。金型の設計・製造から機械組み立てまで一貫して行うことができる強みを生かして、コスト・品質の両面から提案型の営業を行う。本社のある兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市に工場を持つ。最大600tのプレス機を有しており、大型製品の製造も可能。
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