研究開発の悩みや疑問を相談できる製造業向けQ&Aサービス4選とその特徴を解説

製造業における研究開発の現場では、市場の変化や顧客ニーズの多様化、急激な技術の進歩により解決すべき課題が多角化しています。そして、研究開発者には、ものづくりに関する幅広い知識に加え、日々の業務で生じる様々な課題をいち早く解決する対応力が求められるようになっています。

その一方で、社内のジョブローテーションや転職などで人材が流動化し、かつてのように社内のプロフェッショナルから知識やノウハウを継承する機会が減ってしまったことで、研究開発者が孤立してしまったり、必要な知識を持つ最適な人材を見つけることが難しくなっていないでしょうか。

そのような、研究開発現場における知識やノウハウの散逸に対し、近年、それを解決するWebサービスが登場しています。

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研究開発の悩みや疑問を相談できる「Q&Aサービス」に注目

研究開発に従事する方の中には、身近に気軽に質問・相談できる相手がいなくなった結果、課題解決のヒントを得るために「Google」や「Google scholar」といった検索エンジンを利用する方も増えているのではないでしょうか。

検索エンジンは短時間で気軽に情報収集が行えるメリットがある一方、数多の情報の中から信頼性の高い情報を選び取る情報リテラシーや、得たい情報を探すための検索テクニックなども必要です。さらに、個々の専門性が高い課題にフィットする情報はネット上に掲載されていない場合もあります。

こうした課題に関する悩みや疑問を検索エンジンだけで解決することは難しく、専門家や豊富な経験を持つ有識者に具体的に相談し、正確な回答を得ることが重要です。

そんな研究者が持つ悩みや疑問を誰かに相談したいというニーズに応えるQ&A型のWebサービスというものが存在します。それらのサービスを上手に活用することで研究開発を進展させることができるかもしれません。

今回は、研究開発の悩みや疑問の解消に役立つ「製造業向けQ&Aサービス」の中から4つのサービスをご紹介します。



上手に使い分けたい製造業向けQ&Aサービス4選とその特徴

ここでは、研究者の課題解決をサポートする4つのQ&Aサービスの特徴を紹介していきます。サイトのユーザー層、回答者、利用料金、質問の公開/非公開などに着目し、ご自身の課題や目的に合わせ上手に使い分けましょう。



ユーザー間解決型の技術系質問サービス「技術の森」

技術の森は、ユーザー間解決型の製造業・技術系質問サービスです。
老舗Q&Aサイト「OKWAVE」と連携していることから回答者となる会員数が多く、回答をスピーディに得やすいのが特徴です。また、質問・回答は全て公開されるため、その過去ログが40,000件以上と大変豊富であり、過去の似た質問を探すだけでも課題解決のヒントを得ることができます。
一方、質問者、回答者共に匿名なため、回答の妥当性を改めて検索者自身で調べること(新たなリサーチ)が必要になる点と、公開質問となるため自身が投稿した質問内容が他者にも把握されてしまう点に注意が必要です。

エンジニアどうしで解決する技術系質問サービス「エンジニア質問箱」

大手の製造業向けポータルサイトIPROSが運営する「エンジニア質問箱」は、IPROSに会員登録しているエンジニア同士が質問・回答を行い、悩みや疑問を解決しあうQ&Aサイトです。
元々、製造業のエンジニアの割合が多いサイトの会員向けサービスのため、現場で実際に発生した問題や事例に関する質問が多く、内容が具体的かつテクニカルなのが特徴です。
また、回答者の多くが現役エンジニアであり、その得意分野や所属業界などの簡単なプロフィールも見ることができるため、誰が回答するか分からないQ&Aサービスと比べて回答の信頼性が高いことも売りの一つとなっています。
こちらのサービスも公開質問型サービスのため、同じ悩みを持ったユーザーの過去のQ&Aから欲しい答えを見つけられるかもしれません。

最先端の知識を持つ専門家や研究者に非公開質問できるサービス「Tech Answer(テックアンサー)」

「Tech Answer(テックアンサー)」は、最先端の知識を持つ専門家や研究者に非公開質問できるサービスです。
会員登録も利用料金も不要で非公開質問ができ、機密情報を他人に見られるリスクが低いため具体的な質問をしやすいことが特徴です。また、回答者の選定には、株式会社リバネスの研究者ネットワークを活用しているため、基本的な知識から最先端の知識まで、様々な知識を有した専門家の中から最適な回答者がアサインされることが期待できます。
「Tech Answer(テックアンサー)」を活用することで、これまでコンタクトしたことのなかったアカデミア系の専門家から信頼性の高い回答を得られる可能性が高まります。また、回答してもらった専門家に対し、有償で追加調査やコンサルティングの相談をすることも可能です。

100名を超える顔出しの専門家が回答してくれる質問サービス「ものづくり.com」

ものづくり.comは、100名を超えるものづくり関係の専門家を抱えるQ&Aサービスです。回答者のプロフィールが全て顔写真付きで公開されており、責任を持った回答が期待できます。回答者は、一線で活躍していた技術者OBや技術士の有資格者が多く、製造技術やものづくりに関するノウハウを活かしたアドバイスが期待できます。また、基本的には公開質問となりますが、有料会員登録を行えば非公開質問も可能となっており、機密性の高い質問を相談しやすい環境が用意されています。
さらに追加料金で電話相談やその後の面談アレンジもオプションとして取り揃えていますので、今後のビジネスを見据えた相談も可能です。

製造業向けQ&Aサービスの特徴整理と選定のポイント

今回ご紹介した、製造業向けQ&Aサービスの主な特徴を整理すると以下のような表になります。

<表1>

技術の森 エンジニア質問箱 Tech Answer ものづくり.com
会員登録 必要 必要 不要 必要
利用料金 無料 無料 無料 一部有料
質問方法 公開質問 公開質問 非公開質問 公開質問or
非公開質問(有料)
回答者 一般ユーザー エンジニア中心 専門家、研究者 専門家
過去ログ 40,000件以上 7,000件以上 なし 400件以上

 

Tech Answerのように無料で専門家への非公開質問が行えるサービスもあれば、公開質問ながら多くのユーザーからの助言を集めることができるサービスもあり、自身が抱える課題の性質や会社ルールとの適合性などの観点から、利用するサービスを選定することが重要です。

研究者の抱える課題は今後さらに広い領域にわたり、複雑化していくでしょう。そのような課題に直面した際にはぜひご紹介したようなQ&Aサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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