貼り加工で製品の意匠性や機能性をアップ!製品に付加価値を生み出すモノリスの特殊貼り加工技術

INTERVIEW

株式会社モノリス
代表取締役
坂井 豊

貼り加工とは、木材や金属などの基材に接着剤を塗り、シート状になった別の素材を熱や圧力をかけて貼り付ける加工のことです。金属製品にも、貼り加工を施すことで、製品に意匠性を持たせるだけでなく、傷を防止したり基材そのものを劣化しづらくしたりといった機能を持たせることができるそうです。今回は、福岡県柳川市にある金属や木材、プラスチック、ガラスなどさまざまな基材に幅広い材料の貼り加工を施す株式会社モノリスに貼り加工のメリットと同社の特殊な貼り加工技術についてお話を伺いました。

「自社製品のデザイン性をアップさせたい」「基材の性能を高めたい」など、製品に付加価値を加えたいと考えている会社も多いのではないでしょうか。その方法の一つとして製品に「貼り加工」を施すという手があります。建材の加工に特化している企業が多い中、福岡県柳川市にある株式会社モノリスはさまざまな分野の製品に貼り加工を実施。基材や貼るものの種類を限定せず、「まずは貼ってみる」の姿勢で多くの顧客の要望に応えています。代表取締役の坂井豊氏に、貼り加工のメリットと同社の特殊な貼り加工技術について話を伺いました。


特殊な貼り加工で製品に個性と付加価値を生み出す株式会社モノリス

株式会社モノリスは、福岡県柳川市にある貼り加工の会社です。貼り加工だけでなく、基材を切ったり穴を開けたりといった加工も行うため、顧客の希望に沿った形に仕上げて納品することができます。


貼り加工とは

木材や金属などの基材に接着剤を塗り、シート状になった別の素材を熱や圧力をかけて貼り付ける加工のことです。貼るものによって、意匠性だけでなく防音や不燃、飛散防止、傷防止といった機能性を持たせることができます。一般的には、平板にシートを貼るといった、定番の材料や形状のものだけを加工する企業が多いです。

モノリスが行うのは、基材や貼り付ける材料の種類を問わない特殊な貼り加工。金属、木材、不燃、プラスチック、ガラスなどの基材に、シートや天然木、金属、布などあらゆるものを貼り付けることができます。そのため、他の企業に断られた方や、「できる会社を何年も前から探していた」といった方からの依頼も非常に多いです。
ほとんどのものを貼り付けることができますが、一部、どうしても接着剤を嫌う材料や基材と貼るものの相性が悪いものもあります。しかし、そのような場合もどうすれば貼り付けることができるかを研究するため、社内に「品質技術部」を設置。材料の特性について調査・研究を重ねて、顧客の要望に応えています。


貼り加工の事例(提供:モノリス)
貼り加工の事例(提供:モノリス)


金属への貼り加工のメリット

金属製品にも、貼り加工を施すことで、製品に意匠性を持たせるだけでなく、傷を防止したり基材そのものを劣化しづらくしたりといった機能を持たせることができます。貼り付けるものは、シート状のものや天然木、ラバー素材のもの、別の金属など、多岐にわたります。
モノリスには、金属製品への加工の依頼もあると言います。
「貼り加工で化粧することによって、バリエーションが生まれますし、個性を広げることが可能です。何を貼るか、どのような機能を持たせるかで付加価値が生まれて、他社製品と差別化できるようになります」と代表取締役の坂井豊氏は語ります。


貼り加工での徹底した品質管理が選ばれる理由

モノリスが支持される理由の一つに、徹底した品質管理があります。同社は、加工した製品に対し、製品検査書を作成し接着時の温度(室温・湿度・設備・基材)や圧力・塗布量を管理。同じ製品であっても、生産ロット毎にサンプルを保管し定期的に検証を行います。
「どの製品をいつ、どのような条件でつくったかをトレースできるため、何か不具合が発生すれば保管しておいたサンプルを使って検証も可能です。そうすることで、何か問題が起きたとしても、弊社でもすぐに原因究明をできるようにしています」

顧客からの非常に条件の厳しい依頼にも確実に応えられるのも同社の強みです。外で使う建材に新しいシートを貼る場合などには、1〜2年かけてのテストも実施します。暑さ、寒さの差があっても大丈夫か、1年中外でさらされていても剥がれたりしないかといったことを検証。必要があれば、接着剤メーカーとも相談して新しい接着剤を開発してもらうといったことも行いながら、顧客の要望に応えています。


品質管理の様子(提供:モノリス)
品質管理の様子(提供:モノリス)


あらゆる貼り加工に対応するため、機械と工場を整備

同社の貼り加工は、基本的に機械で行います。工場にはそのための機械を10数台保有。注文に合わせて使い分けています。中には、基材に凹凸があったとしても貼れる機械もあり、あらゆる種類や形の基材に対応できるようになっています。
「人の手で貼り付けると、どうしてもムラや感覚の違いが出ることがあるので、ブレが出ないようにできる限り機械で貼っています。どのような注文が来ても対応できるように、機械を取り寄せたり機械を自社で改造したり、必要な小道具を自作したりしながらお客様の要望に応えています」


機械を使った貼り付け作業の様子(提供:モノリス)
機械を使った貼り付け作業の様子(提供:モノリス)


また、同社は小ロットの製造に応えられるよう、工場を整備しています。小ロットの製品を多数受注していると、どうしても加工間違いが起こりやすくなります。その問題を解消すべく、同社はバーコードで受注内容を管理し、ヒューマンエラーが限りなく起こりづらい環境を整えています。

独自の貼り加工技術から大型案件まで幅広い実績

ジャンルレスで、さまざまな基材と材料を組み合わせて貼り加工を行っているモノリスの事例をご紹介します。

伝統織を立体的に貼り付け

モノリスでは、日本の伝統的な織物を立体的に貼り付けることができます。これは同社独自の技術。基材の表面を凸凹に加工し、着物などに使われる織物を貼り付けていくことで、意匠的に優れたものを作り上げることが可能です。
「一般的に、布を貼るという発想はあまりないようで、この技術をお見せすると驚く方が多いです。多くのお客様から『この布を貼りたいんですが』と、布を持ち込んでのお問い合わせもいただいています。また、3次元に仕上げることも珍しいようで、そういった加工をしたいというご要望も多いです」


三次元の布を貼った加工例(提供:モノリス)
三次元の布を貼った加工例(提供:モノリス)


基材の大小を問わず加工が可能

米軍の隊員向けの住居は、隊員の力が強いため日本のものよりも重く、頑丈に作られています。そのため、その建材を加工するのも一苦労。材料も非常に重たいため、対応できる企業はあまりありません。モノリスの場合は、工場の仕組みを工夫しているため、重たい機材であっても問題なく運ぶことができるようになっています。また、加工点数が多かったとしても、バーコードで管理しているためミスなく複雑な発注にも対応することができます。

他にも、キャンピングカーの内装や、豪華客船のホールで使用される建材、特注の門扉など幅広い分野の注文に応えています。
「機械貼りは、幅には限界がありますが、長さに関しては工場に入りさえすればどれだけ長くても貼ることができます。これまでに、3m×6m程のパネルから、1cm角の非常に小さいものまで加工した実績があります」


「できない」は言わずに「まずはチャレンジしてみる」

「頼ってきてくださったお客様に対して、絶対『できません』とは言わない」をモットーにしているモノリス。まずは試してみて、お客様の要望に近づけるためにはどうしたらいいかを研究したり、新たな方法を提案したりしています。
「私たちの技術で、お客様の商品に付加価値をつけるのが我々の仕事です。そうすることで、弊社のお客様にぜひ儲けていただきたいと思っています。そのことが私たちのやりがいにもなりますし、楽しんで仕事をすることができます。困っている方がいれば全力でお助けしたいと思っていますので、ぜひご相談ください」


株式会社モノリス
福岡県柳川市にある特殊貼り加工の会社。金属や木材、プラスチック、ガラスなどさまざまな基材に幅広い材料の貼り加工を施す。機械によるムラのない加工と、小ロット対応、徹底した品質管理を行う。
株式会社モノリス お問い合わせ