同時5軸複合旋盤装置を導入し、北海道で短納期・高精度のものづくりを実現する三榮機械

INTERVIEW

三榮機械株式会社

代表取締役社長 平尾 隆太
製造担当 平尾 和真

複数工程の加工を1台で終わらせることができる同時5軸複合旋盤装置。同時5軸複合旋盤装置を導入することで、汎用機を使い、人の手で3日かけて行っていた作業を1〜2日の納期短縮ができ、製品の精度にばらつきが出ないと言います。また、同時5軸複合旋盤装置は、量産にも向いているので、受注できる製品の幅も広がったそうです。今回は、北海道旭川市にある農業用器具やベルトコンベアの設計から製造、据え付け、メンテナンスまでを一貫して行っている三榮機械株式会社に加工技術やものづくりへの思いについてお話を伺いました。

北海道旭川市にある三榮機械株式会社は、産業用機械などの製造を行う会社です。農業用器具やベルトコンベアなど産業用諸機会の設計から製造、据え付け、メンテナンスまでを一貫して行っています。従業員は30代の若手技術者が多く、最新機器の導入や社内のIT化にも注力。今回は、代表取締役社長の平尾隆太氏と製造担当の平尾和真氏に、三榮機械株式会社の加工技術やものづくりへの思いについて伺いました。

北海道旭川市に自社工場を構える三榮機械

三榮機械株式会社は、産業用機械などの製造を行っている会社です。農業用器具やベルトコンベアの設計から製造、据え付け、メンテナンスまでを一貫して行っています。1953年に北海道旭川市で創業された当時から、木材関連の躯体設備や搬送装置をメインに、お客様のニーズに幅広く応えてきました。
今年で68年目を迎え、道内でも老舗企業として、様々な案件を受注し、ノウハウを培っています。2020年6月に、現社長である平尾隆太氏が先代から事業継承。決意も新たに7名の社員が一丸となって事業に取り組んでいます。

現在の主要製品は、食品、農産物、ゴミ処理関係などの搬送装置(ベルトコンベアやチェーンコンベア)やトラクターなどの農作業機械です。お客様のニーズに合わせて、設計から据え付けまで行っており、さらに既存の機械のメンテナンスやオーバーホール、修理も得意としています。
近年は、機械加工にも注力し、多種多様な部品の製作に対応するために、NC機械や同時5軸複合旋盤装置など最新の機械を導入。少量多品種から量産まで対応できるような体制を強化している最中です。金属だけではなく、プラスチックなどの非鉄金属の切削加工にも取り組み、お客様の期待に応えられるよう業務に励んでいます。

三榮機械社屋(提供:三榮機械)
三榮機械社屋(提供:三榮機械)


短納期、高精度を実現する同時5軸複合旋盤装置

三榮機械の強みは、同時5軸複合旋盤装置による短納期、高精度です。今まで汎用機を使い、人の手で3日かけて行っていた作業が、同時5軸複合旋盤装置を導入したことで1〜2日の納期短縮を実現しています。機械導入で様々な加工を1人で行えるようになり、作業効率も格段にアップしました。

「現在は作業工数と受注量によって、同時5軸複合旋盤装置と汎用機械の使い分けを行っています。工程が1つ2つの場合、汎用機械を使用することで、時間短縮を目指します。同時5軸複合旋盤装置は、量産にも向いているので、受注できる製品の幅も広がりました。少数精鋭の当社にとって、生産力を高める重要な機械になっています。製品の精度にばらつきが出ないのも導入の大きなメリットですね」(平尾和真氏)

導入した同時5軸複合旋盤装置(提供:三榮機械)
導入した同時5軸複合旋盤装置(提供:三榮機械)


10代、20代を積極的に採用し、次世代の育成にも注力

現在三榮機械に在籍している社員の半分以上が30代です。道内にある同業種の会社に比べて若い技術者が揃っています。

「今後は10代の採用にも積極的に取り組んでいくことで、年齢に偏りなくバランスのいいチーム作りを目指したいと考えている最中です。昨年は高校生のインターンの受け入れも行いました。新卒の社員を採用したあとは、社内で技術を継承し、定年まで長く働いてもらいたと思っています」(平尾隆太氏)

「インターンで来てくれた高校生のみなさんは、とても素直で教えたことをどんどん吸収できる力を持っていて、同じ技術者として嬉しく思いました。でも僕の知識だけがすべてではないので、『もし何か違うと思うことがあれば違うと思ってもいいだよ』と、教える側も柔軟であることを意識しながら指導をしています。『同時5軸複合旋盤装置を使ってこんなものを作りたい、最新の機械を使ったらどんなものが作れるんだろう』という気持ちを大切に、自分で図面を見て、製造ができるようになって欲しいですね。機械を好きという気持ちを私たち先輩社員がアシストしてあげられるような環境を構築していきたいと思っています」(平尾和真氏)

工場での作業の様子(提供:三榮機械)
工場での作業の様子(提供:三榮機械)


さらなる発展に向け、新しい業界や分野への参入を目指す

事業承継前から現在に至るまで、民間から地方自治体まで道内各地のゴミ処理センターやリサイクルセンター、木材や食材の加工工場などのお客様に向けて搬送装置の設計や製造を行ってきました。業種や用途は様々ですが、長年蓄積したノウハウや技術をいかし、お客様のご依頼に合わせて素材や大きさの違いを応用し提案をしています。今後はこれまでの経験をもとに、新たな業界や分野への参入を計画中です。

「今後は、航空部品や宇宙関連、半導体の部品製作に携わっていきたいと考えています。北海道旭川市で製造した部品が宇宙に行くことを想像すると、夢が膨らみますよね。最先端の技術に携われることで、社員のみんなが期待感や誇りを持って働ける会社にしていきたいです。目標実現に向け、今よりも受注量を増やせるように、10年くらいのスパンで中長期的に、社内の自動化やロボット化にも取り組んでいきたいと考えています」(平尾隆太氏)

「現場の技術者も同じで、新しいことや今まで作ったことのない製品にチャレンジしたいという気持ちを持っています。同時5軸複合旋盤装置を導入したことで、できることややりたいことも増えてきました。機械も設備も整ったので、あとは道内を始め、全国の製造業の方々の要望を聞かせていただける機会や環境を作っていけるように、社外への接点を増やしていきたいと思っています」(平尾和真氏)

「今後もお客様が求めている納期に応え、期待以上に精度の高い製品を作っていけるよう、真摯にものづくりに励んでいきたいと思います。『こんな難しい加工でも、あの会社に頼めばなんとかしてくれるだろう』と思ってもらえる存在になりたいですね。そして、北海道や旭川市の経済発展と機械加工をリードしていける会社になりたいと思っています」と最後に今後の展望を語った平尾隆太氏。

同時5軸複合旋盤装置の導入による短納期と高精度なものづくりを得意とする三榮機械株式会社。熱意ある若手技術者とともに、製品の開発や製造に取り組みたいとお考えの企業は、ぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。


三榮機械株式会社
北海道旭川市にある産業用機械などの製造を行う会社。農業用器具やベルトコンベアの設計から製造、据え付け、メンテナンスまでを一貫して行っている。2015年に道内で初めて同時5軸複合旋盤装置を導入し、納期短縮や精度向上を実現。今後はさらに機械加工部門に注力し、技術力と生産性の向上を目指している。
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