精密板金の試作で、顧客のイメージを形に。高い提案力と技術力を誇る髙田製作所

さまざまなモノづくりで必要とされる板金加工。「板金加工」と一口に言っても、取り扱う金属の種類や厚さによって特性が異なるため、それらに対応できるだけの知識や技術が必要となります。愛知県名古屋市にある株式会社髙田製作所は、板金加工の中でも特に高度な技術が求められる精密板金加工の会社です。航空宇宙産業や医療・医薬産業から遊技機産業まで、幅広いジャンルの要望に応えられる技術を有しています。
今回は、代表取締役社長の中島寛氏に、髙田製作所の技術力をはじめ、幅広い対応力や提案力について話を伺いました。

板金加工から基板製作、電気配線までトータルで任せられる髙田製作所

愛知県名古屋市にある髙田製作所は、薄板加工を得意とする精密板金加工の会社です。試作に特化しているのが特徴で、多くの顧客のモノづくりを支えています。

同社は、板金加工だけでなく機電部門も有しているため、基盤製作や電気配線なども可能。製造から組み付けまでトータルで対応することができます。また、一般建設業許可票(電気工事業・板金工事業・電気通信工事業・消防施設工事業)を取得しているため、製造した製品を建築物へ取り付けることも可能です。さらに、「JIS Q 9001(ISO9001)」を取得し、品質管理にも力を入れています。代表取締役社長の中島氏は「ISOを取得していることで、一定の基準を満たしていると評価していただいています。そのため、新しいお客様の場合でも事前審査を行うことなく、工場見学と打ち合わせだけで取引に入れることも多いです」と語ります。

試作に特化した会社ではありますが、樹脂加工業者や量産業者とも提携しているため、顧客の要望に応じた対応が可能です。
「弊社にご依頼いただくことで、試作・製造するだけでなく、建築物への取り付けや樹脂加工、量産なども一貫して行うことが可能です。そのため、お客様が作業ごとにいろいろな会社に依頼する手間を省くことができます。そうすることで、お客様が本来注力したいお仕事に時間を使っていただけるのではないかと思っています」


さまざまな材料にも対応できる、高い技術力と充実の設備

機械設備(提供:高田製作所)
機械設備(提供:高田製作所)


精密板金の場合、ほとんどの会社で鉄は取り扱っていますが、ステンレスを扱っている会社は全体の約半分、アルミを扱っているのは3割程度と言われています。そんな中、髙田製作所が取り扱う材料は鉄、ステンレス、アルミ、真鍮、銅など実にさまざま。板厚は、0.3mm~6mmを中心に、24mmの厚板まで対応可能です。これらの材料を必要に応じて抜き、曲げ、溶接、仕上げなどの加工を施した後、塗装やバフ研磨、アルマイト処理など、材料に合わせた表面処理まで一貫して行い、製品化しています。
「材料や板厚によって硬度や特性も変わりますし、加工に必要な設備や金型、工程、クリアランスなども違うので、条件設定を都度考えていかなければなりません。そのため、会社によって技術的な得手・不得手があるのはもちろん、そもそも設備が対応していない会社も多いです。その点、弊社は試作に特化しているため、多種多様な材料や加工に対応できる設備体制になっています。もちろん、各材料に対応できるだけの技術と経験、知識もあるので、他社で『加工できない』と断れた製品を持ち込まれることも多いです」


その場で図面化し、即見積りも。イメージを形にする提案力

打ち合わせの際に使用するラフ画(提供:高田製作所)
打ち合わせの際に使用するラフ画(提供:高田製作所)


試作に特化している同社の強みは、なんといっても「提案力」にあります。対面で打ち合わせをしながらその場でラフ図による検討図を描き上げ、概算で見積もりをご提案することもできます。
「構想段階から相談に来てくださるケースも多いですね。その場合は、作りたいもののイメージやご要望を伺いながら立体のラフ図を描いて、お客様と具体的にイメージを共有していきます。提案型企業を目指しているので、持ち込まれた図面を見ながらより良い形になるようにアドバイスを行うこともあります。余分なところにお金をかけることなく、できるだけコストダウンしながらより良い製品にできるのが一番ですから。使用する材料に関しても、用途や必要な強度に合わせてベストなものをご提案しています」

短納期での対応が可能なのも、同社の強みです。通常の受注量を8割程度に留めておくことで、短納期の依頼に応えられるような体制をつくっています。
「『他の会社では納期が間に合わないから』と駆け込みで依頼されることも多いです。DXFデータ(CADデータ)をいただければ早く対応できるので、そういったこともお客様と相談しながら、できるだけご要望に応えられるように努めています」

量産する場合や金型製品・樹脂成形品などを製作する場合は、精密板金で試作をしておくと、詳細や仕様を確認することができるので便利です。
「お客様が持っているイメージを『一度形にして確認したい』といったお話をいただくことが多いです。一個から受注可能ですので、気軽にご相談ください」


幅広い分野の多種多様な製品を設計・製造

髙田製作所が携わっている分野は、航空宇宙産業や医療、・医薬産業から遊技機産業までと幅広く、製造している製品も包装機、制御盤・分電盤設計製作、電気機器、放送設備などと多岐にわたります。中でも、医療・医薬の分野においては、クリーンルーム内で使用するステンレス製品も数多く製造しており、厳しい審査をクリアしてきました。製薬工場の内部で使用する部品を数千点納品した経験もあります。
「モノを作る過程ではバフをかける時に磨き粉が出たり、溶接する際に焦げがついたりするものです。しかし、クリーンルーム内は、常にチリやホコリ一つ無い状態を作らなければなりません。ですから、クリーンルームに納める製品に関しては、それらを徹底的に除去しています。仕上げに関しても気を抜けません」

アルミや真鍮、銅などの溶接を確実に行えるのも同社の特長です。アルミは軽いため、軽量化には向いている反面、溶接した際に硬度が下がることがあります。また、真鍮や銅は溶けるのが早いため、融点の見極めが難しい。そういった材料ごとの特性に考慮しながら正確な製造や溶接ができる同社へは、他社で断られたものが持ち込まれることも多いです。


アルミ製のダクト。大きい物になると対応できない会社も多い(提供:高田製作所)
アルミ製のダクト。大きい物になると対応できない会社も多い(提供:高田製作所)


また、ゴルフの打ちっぱなしで使用する入金機をデザイン・設計から関わったり、化粧品の蓋を自動で閉める卓上キャッパーや博物館で使用する案内表示盤なども製造したりと、幅広い製品の製造に携わっています。


入金機(左)、卓上キャッパー(中央)、案内表示板(右)(提供:高田製作所)
入金機(左)、卓上キャッパー(中央)、案内表示板(右)(提供:高田製作所)


常にモノづくりを楽しみ、新しいものへ挑戦し続ける

昭和40年(1965年)に創業した髙田製作所のスタートは「街の便利屋さん」でした。困っている人に手を差し伸べて、共に考え、答えを見つけ出していくことを積み重ねてきました。その、常に新しいものにチャレンジする姿勢とモノづくりへの熱い思いは、55年以上経った今も変わらずに受け継がれています。
「試作がメインの弊社では、毎日同じものを量産するわけではありません。社員は皆『この製品は最終的にどんな形になるのだろう』『次の工程はどのようにしたら作りやすくなるだろうか』と考えながら日々取り組んでいます。多種多様な製品を作れるのが弊社の強みです。ぜひ一度ご相談ください」と中島氏。「ものづくりこだわりとまごころで」をモットーに、今日も社員一丸となって常に新しいモノづくりに真剣に向き合い続けています。



株式会社髙田製作所
愛知県名古屋市に本社を持つ精密板金加工の会社。板金加工だけでなく機電部門も有しており、基盤製作や電気配線なども可能。また、一般建設業許可票(電気工事業・板金工事業・電気通信工事業・消防設備工事業)を取得し、製品を建築物へ取り付けることも可能。
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