高知県で50年以上機械部品の旋盤加工を行う高須工業に聞く、品質へのこだわりとモノづくりへの思い

高須工業株式会社は、高知県で機械部品の金属総合加工を手がける企業です。来年で60周年と長い歴史を持つ高須工業には多くのベテラン技術者が在籍。アルミ鋳造から旋盤加工まで幅広いニーズに、品質と納期の両立にこだわりながら丁寧に応えています。
今回は、高須工業 代表取締役の松村武氏と常務の三谷信夫氏に、同社の旋盤加工についてお話を伺いました。


大型の旋盤加工を中心に多様なニーズにこたえる金属総合加工のプロフェッショナル

高須工業株式会社は、高知県南国市に本社工場と片山工場を構える、アルミグラビティ鋳造や、鋳物の加工、旋盤加工を主力事業とする企業です。農業機械や建機、発電設備や船舶の機械部品の加工など、大型の旋盤加工を得意とします。

本社工場はNC旋盤など最新のCNC機械や、マシニングセンタ、大型のターニングセンタを保有する、金属の機械加工を得意とする専門工場。片山工場は、シャフトの加工などに用いる高周波焼入れと内径研磨・外径研磨を専門とする工場です。1961年に創業して以来、業種を問わず様々な金属加工のニーズに応えてきました。


高須工業 常務 三谷信夫氏(左)、代表取締役 松村武氏(右)
高須工業 常務 三谷信夫氏(左)、代表取締役 松村武氏(右)


旋盤加工とは?主要な工作機械をご紹介

旋盤加工とは

旋盤加工とは切削加工の一種です。回転した工作物を、刃物(バイト)などの固定された工具に当てることで、工作物を丸く削っていきます。

加工の用途としては大きく4つあり

●外径:外側、表面に対する加工
●内径:内側に対する、穴を空ける等の加工
●端面:工作物の端に対する加工
●ねじ:ねじの溝を作るような加工

が挙げられます。

 

NC旋盤(CNC旋盤)とは

NC旋盤とは、旋盤加工機の種類の1つで、NC(Numerically Controlled)、 CNC(Computerized Numerically Controlled)とは、直訳すると数値制御(コンピューター数値制御)という意味です。NC旋盤には位置や速度を自動制御できる装置がついており、コンピューターを用いて加工作業を自動化できます。
NC旋盤のメリットは、商品を自動で製作しているため、品質が安定しやすいこと。また無人での量産が可能であるため低コストも実現しやすいです。


マシニングセンタとは

複合的に多種類の加工を、プログラム制御により実行できる工作機械を指します。
旋盤と違い、刃物(バイト)などの工具が固定されておらず、工具を回転させて加工を行います。
複数軸の制御を同時に行うことが可能であるため、複雑な立体形状の工作物を精度よく加工できる点がメリットです。


ターニングセンタとは

NC旋盤の機能を発展的にした工作機械です。多くの工具を備えており、旋盤加工のほかにフライス削り、穴あけなどの加工を行うことができます。


小ロットから量産まで。材料を自給しながらこだわりの品質でスピーディに納品

少量多品種の加工に対応、また、大型・薄物の旋盤加工が得意

高須工業の強みの1つは、少量多品種に対応できること。ひと月あたりの生産量は1個から数百個であり、小ロットのオーダーにも対応可能です。
また一般的な素材であれば自給して生産できる体制が整っており、図面があれば、あとは納品までワンストップで進めていきます。
もう1つ特徴的なのは、大型・薄物の部品の旋盤加工が得意なこと。旋盤加工の対応可能サイズは最大径1,600mm、厚みは15mmからと、大型かつかなり薄いものも扱うことができます。


ベテラン社員の指導で、加工精度と納期の両立を実現

また、現在45名の社員が在籍しており、30名以上が勤続15年以上。図面を見たら、1人で加工工程の設計から使用マシンの選定、検査基準の策定まで、一通りを全てこなせるベテラン技術者が、現場の工員をしっかり指導しながら加工を行っています。

工場は朝8時から夜2時までは有人稼働(2時から6時は無人稼働)しているため、一般的な旋盤加工であれば2週間もかからず納品できるなど、短納期も実現できます。加工精度についても、5/1000ミリの要求水準まで対応可能です。工員のシフト管理を行い、品質・納期をきちんと守れているのも、ベテラン社員の指導が浸透しているからでしょう。


三次元測定検査を行う様子
三次元測定検査を行う様子


旋盤加工を依頼したいときは?

まずは工場見学から

初めてお付き合いするお客様には、まずは保有する工場設備と取引先をご紹介します。特に品質について丁寧にお話するようにしており、お客様が工場見学に来られることも多いそうです。

【主な工場設備】

機械名 仕様
 横型マシニングセンタ a71nx  500×500 #50 2P
 CNC旋盤 TCN2600  φ400
 縦型マシニングセンタ NV5000α1  1,200×480 #50
 ターニングセンタ TM2-16N  φ1,700
 アルミグラビティ鋳造 溶解炉・鋳造機  —

 

横型マシニングセンタ(左)、ターニングセンタ(右)
横型マシニングセンタ(左)、ターニングセンタ(右)


生産技術部門と品質管理部門に熟練した技術者が在籍しています。生産技術部門は受注した品物についての加工工程をデザインし、工具の選定やプログラムの設計を行います。
品質管理部門は、検査基準の設計、検品を担当するほか、生産技術と連携して加工不良の未然防止にも努めています。

お客様の最初のステップは、図面を準備することです。
その上で、まずは「品質」。図面をもとに、生産技術、品質部門の担当者と一緒にお客様が要求する加工精度(ミクロン単位)を確認します。
品質について対応可能であると分かれば、「サイズ」「材質」「数量」「納期」についても確認していきます。材質については、一般的な素材であれば手配可能ですが、特殊鋼の場合には材料の調達方法や納期について打ち合わせを行います。


生産計画は熟練者を中心に

お客様との認識合わせができれば、生産を始めます。生産技術部門にいる方は皆、製造に長らく携わっていたそうです。そのメンバーが中心となって、品質管理、工員と連携しながら、加工手順や使用機械を決めていきます。
やはり重要視しているのは商品の出来栄えです。要求される加工精度によっては全ての部品を測定検査することもありますが、できるかぎりスピーディに図面通りのものをお届けできるように計画を立てます。


ローリング鋳造加工部品
ローリング鋳造加工部品

図面を受けとってから、商品ができあがるまでは一般的な旋盤加工であれば1ヶ月もかかりません。新しく鋳物の型の作成が必要であるなど、加工内容によっては2ヶ月ほどかかる場合もあるそうです。


熟練技術者と共に、存在価値のあるものづくりを

高須工業は存在価値のある企業を目指し、品質第一を貫いています。
そのために、もちろんマシンも新しいものを導入していますが、やはり一番の資産は長年製造業に携わり、図面を見れば1人で設計から検品までこなせる熟練技術者。ベテラン社員が現場の中心にいて、やり方や仕事への向き合い方を浸透させてくれるからこそ、品質にこだわり続けることができています。


まとめ

大型部品の加工や、薄物の加工に強みを持つ高須工業。その徹底した品質管理やスピーディな製品のお届けを支えるのは、ベテラン社員の技術力でした。これまで同社が受けた加工の依頼でお断りした例はないということで、その対応力の高さも伺うことができました。
金属加工・旋盤加工にお悩みの方はぜひ高須工業に相談してみてはいかがでしょうか。


高須工業株式会社
高知県南国市に本社工場と片山工場を構える、アルミグラビティ鋳造や、鋳物の加工、旋盤加工を主力事業とする企業。農業機械や建機、発電設備や船舶の機械部品の加工など、大型の旋盤加工を得意とする。
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