溶接やビス留めが不要に?超強力産業用両面テープの性能を関西接着・接合EXPOで体験しよう

INTERVIEW

スリーエム ジャパン株式会社
テープ・接着剤製品事業部マーケティング部
市場開発グループシニアマネジャー
三和 裕一

2019年5月22日(水)〜24日(金)、インテックス大阪にて「第3回 関西接着・接合EXPO」が開催されます。今回は、接着・粘着剤などの材料から溶接・摩擦撹拌・超音波・拡散などの接合装置・技術が一堂に出展する日本最大の接着・接合の専門展に出展する3Mにお話をお伺いしました。

昨年の様子
昨年の様子

3Mは1902年に米国ミネソタ州で創業した世界有数の化学メーカーです。
日本では1961年に3Mと住友グループの合弁会社として設立された「住友スリーエム」が3Mブランドの事業を行ってきましたが、2014年に3Mの100%子会社となり、スリーエム ジャパン株式会社に社名変更し、現在に至ります。

3Mはオフィス・コンシューマー向け商品として、事務用付箋のポスト・イットノート、スコッチ・ブライトブランドで有名な家庭用スポンジやセロハンテープを開発したことでも知られる、一般の人にとても馴染みのあるメーカーです。また、産業用の接着剤、研磨材、フィルム、両面テープのリーディングカンパニーでもあります。

今回の産業用展示会である「関西接着・接合EXPO」ではどのような商品を展示するのでしょうか。テープ・接着剤製品事業部マーケティング部 市場開発グループシニアマネジャー三和裕一氏にお話を伺いました。

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逆転の発想からスタート

スリーエム ジャパン株式会社 テープ・接着剤製品事業部マーケティング部
市場開発グループシニアマネジャー 三和裕一氏
スリーエム ジャパン株式会社 テープ・接着剤製品事業部マーケティング部
市場開発グループシニアマネジャー 三和裕一氏

────3M社はどのような歴史を持つ会社でしょうか。

三和:
当社は米国ミネソタ州で5人の投資家により1902年に創業した会社です。当初は鉱山開発をしていたのですが、質の良い鉱物を掘り当てることができず、柔らかい石しか採掘できませんでした。失敗を受け入れ、そこでもがきながら、自動車業界向けの研磨材を開発・製造したのが大きな転換点となりました。

それまで研磨材はドライな環境でしか使えませんでしたが、ウェットな環境でも使える耐水研磨材を1921年に発売し、大ヒットしました。水をかけながら研磨することで粉塵が飛ばなくなったからです。そこから自動車産業とともに歩みを始めました。

続いて1925年にマスキングテープを開発し、自動車塗装に革新をもたらしました。当時、自動車はツートンカラーの塗装が流行っていましたが、まっすぐに貼れるいいマスキングテープがありませんでした。そこに3Mが高機能のテープを販売したため、大ヒットしました。


────3Mというと接着のイメージが強く、研磨材からスタートした会社とは知りませんでした。

三和:
3Mの名前の由来は、ミネソタ・マイニング・マニュファクチャリングから来ています。創業当時の事業に関連した「マイニング=採掘」という言葉が入っていますので、現在の3Mのイメージとは大きく違うかもしれませんね。

3Mは研磨材からスタートし、接着剤、フィルムと技術分野を広げていきました。1930年にはセロハンテープを開発し、38年には道路標識用反射シートを開発しました。1960年にはヘルスケア市場にも参入しています。

3Mは46のテクノロジープラットフォームを持っており、それぞれの技術の深化と、異なるテクノロジーの組み合わせによって多様な商品を開発してきました。それにより現在、3Mには55,000種に上る製品があります。現在、当社は「セーフティー&インダストリアル」「トランスポテーション&エレクトロニクス」「ヘルスケア」「コンシューマー」の4つの事業部門があります。

日本国内の開発拠点で顧客ニーズに応える

────スリーエム ジャパンは米国の製品の販売だけではないのですか。

三和:
ご存知の通り当社は半世紀を超える住友スリーエムとしての歴史を持ち、日本に複数の研究開発拠点及び製造拠点を持っており、日本のお客様のニーズに合わせた開発・製造なども行っています。

例えば相模原の研究所で生まれた製品に和紙マスキングテープがありますが、ほとんど伸縮性がないため、まっすぐに綺麗に貼ることができ、世界的に売れています。一方で、適度な伸縮性があって綺麗なR(曲線)を出しやすいマスキングテープもあります。


────「第3回 関西接着・接合EXPO」ではどのような製品を出展するのでしょうか。

三和:
複数ありますが、今回、主に日本の皆様に紹介したいのは、3M™ VHB™ テープ(以下、VHB)という両面テープです。これは自動車を含む輸送機産業、建築土木産業、金属加工産業、電子機器産業などの分野で35年以上の歴史を持つ産業用の両面テープであり、現在も様々な産業においてイノベーションを可能にする商品です。非常に強力な接着力があり、ある程度の接着面積があれば人の力ではとても剥がすことはできません。耐久性もあり、厳しい環境下においても、長期にわたり接着力が損なわれないことが証明されています。そのため、ボルトやビス留め、溶接と言った機械接合に代替することができるものです。

EXPOでは体験ブースを設置

────すばらしいテクノロジーですね。「関西接着・接合EXPO」ではどのような紹介の仕方を考えていますか。

三和:
両面テープをただ置いておくだけではこのすばらしい性能がわかりにくいですから、体験ブースを設けてご来場のみなさんに実際に接着していただきたいと思っています。その施工性と接着力に驚かれることと思います。カタログやインターネットでは感じることができないものを展示会で感じていただき、新しいアイデアを生んでいくお手伝いができればと思います。


────「接着・接合EXPO」への出展は今回が初めてでしょうか?

三和:
大阪での出展は昨年に引き続き、今回が2回目となります。昨年、複数の展示会に出展しまして、そこからビジネスに発展したケースについて統計を取りましたが、「接着・接合EXPO」では非常に多くの機会をいただき、当社としても最も投資対効果が高かったため、今年も出展を決めました。

展示会では接着したいワーク(モノ)を持ってこられる方もいらっしゃいますが、大歓迎です。当社のブースには必ず技術者がおり、両面テープだけでなく接着剤も含め、複数のソリューションをご提案することができますので、そこでどういう接着方法がベストなのかを話し合い、そこから実際のお取引に発展したケースもございます。営業担当、マーケティング担当も常駐しておりますので、ぜひお気軽にお声がけいただければと思います。

接着・接合に関しては絶対の自信をもつ3M。彼らの製品を体験できる良い機会として展示会を利用するのもいいですが、もっと利用価値を高めるには、三和氏もおっしゃっていたように実際にワークを持ち込むことでしょう。そうすれば3Mの技術者がもっとも良いソリューションを提案してくれます。どう接合すればいいのかを悩む時間があれば、実際に展示会に足を運ぶことが課題解決の近道になりそうです。

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文/嶺竜一