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新規事業への参入・投資プロジェクトを検討される企業で参入業界の情報取得・整理・分析が行われている一方で、こと製造業においては通常の調査では得られないような業界関係者や社外有識者の知見・専門情報の獲得が重要ではないのでしょうか?今回は、自動車や電子機器での使用が進むエンジニアリングプラスチック(以下エンプラ)よりも耐熱性などに優れたスーパーエンプラという新素材に注目します。スーパーエンプラのひとつである「PPS樹脂」プラント立ち上げから携わってきた、株式会社スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング社代表取締役社長 鈴木孝典氏にPPSのメリットや用途、市場についてお話を伺いました。
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自動車産業は100年に一度の大変革を迎えるといわれており、世界各国で自動運転などの技術開発が活発に行われています。日本でも各自動車メーカーが自動運転システムを搭載した自動車の開発を進めているだけでなく、国としても力を注いでいる分野でもあります。自動運転が普及すると交通事故、渋滞の低減だけでなく物流や新たなサービスの提供など様々な効果が期待されていますが、現在の自動運転はどこまで進んでいるのでしょうか。日本、世界の6つの事例から自動運転の最新動向をご紹介します。
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2020年11月7~8日に、沖縄県宜野湾市宜野湾新漁港にて「第6回 沖縄海洋ロボットコンペティション」が開催されました。今回も引き続き、実際に海上が会場として採用されている世界的にも珍しい海洋ロボット競技大会、コロナ禍の中で開催された大会様子をお届けします。今回は、大会2日目に行われた予選、豪雨の中で行われた決勝の結果、各部門の勝者とその海洋ロボットの仕様についてご紹介します。
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前回に引き続き、WSTS(世界半導体市場統計)が定義する分類に基づいた、半導体製品の種類とその役割について紹介します。今回は、IC(集積回路)に含まれない非IC半導体製品に注目し、パワートランジスタや小信号トランジスタに代表される「個別半導体」、MEMSが大部分を占める「センサ」、受光・発光ダイオードやレーザーなどの「オプトエレクトロニクス」について解説します。
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2020年12月10~11日に広島産業会館・西展示館で「第4回ひろしまAI・IoT進化型ロボット展示会」が開催されました。本展示会は「国際ロボット展」の姉妹版として始まった展示会で、自動車産業はじめ、あらゆる分野のものづくりが盛んな広島の需要に期待したロボット関係企業が多く出展しています。今回は、広島や関西の企業に注目し、柔らかい食品をつかむロボットハンドや汎用の協働ロボットに組み込める部品をご紹介します。
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2020年12月7~9日に、東京ビッグサイト・青海展示棟Aホールで「中小企業 新ものづくり・新サービス展2020」が開催されました。本展示会は、「ものづくり補助事業(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助事業)」に参画した事業者のみが出展する展示会で、同事業によって開発された新しい技術や製品を紹介しています。今回は、ノンシアン・ニッケルフリーの合金メッキ処理技術や化学研磨技術を使ったチタン合金の研磨技術などについてご紹介します。
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新型コロナウイルス感染症の流行は、大都市中心の効率や経済合理性を追求する社会の発展に、ストップをかけた。今後は、強力な感染症にも耐えうる「持続可能な社会」への転換を余儀なくされるだろう。本記事では、このような変化の時代を生き抜くのに有効な2つの思考法、「オープン思考」と「アート思考」を紹介。これらをツールとして、アフターコロナ/ウィズコロナにおけるビジネスやものづくり、そして人生をどう切り拓いていくべきか議論する。
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『TOKYOオリンピック物語』の著者、野地秩嘉氏の連載第17回は、引き続きアシックスからオリンピック/パラリンピックのオフィシャルスポーツウエアを紹介します。同社はスポーツウエアについて通気性を担保しながら保温力を高めるなど「矛盾をひとつひとつ解決していくのがスポーツ用品の基本的なモノ作りの考え方」だといいます。今回は、ポディウムジャケット開発ストーリーに加え、1964年当時中学バスケット部員として聖火ランナーの随走者だった同社尾山代表取締役会長CEOに創業者から引き継がれているスポーツ製品開発の考え方を伺いました。
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低コストかつ短期間で開発可能な超小型衛星の実用化によって、これまではまったく宇宙とは縁のなかった企業も宇宙ビジネスに参入しだしています。その背景には超小型衛星で取得したデータを活用しビジネスをしたいというニーズの増加があるといいます。今回も引き続き、九州工業大学の趙孟佑教授に、そういったニーズに答えるべく設立した超小型衛星試験センターの活用事例や宇宙産業の多様化に向けた今後の取り組みについてお話を伺いました。
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2020年11月7~8日に、沖縄県宜野湾市宜野湾新漁港にて「第6回 沖縄海洋ロボットコンペティション」が開催されました。本大会は実際に海上が会場として採用されている世界的にも珍しい海洋ロボット競技大会で、今回は大学や工業高等専門学校など10校がその技術を競いました。そんな海洋産業における海洋ロボット分野の活性化を図る本大会の現地レポートを2回に分けてお届けします。今回は、本大会の競技部門、競技ルールなどを紹介するほか、今年の目玉競技についてご紹介します。
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市場にはおびただしい数の半導体製品が流通しています。その多種多様な半導体製品を分類する一つの指標として、統計データに基づいてWSTS(世界半導体市場統計)が定義する分類があります。今回から2回にわたり、このWSTSの半導体製品分類に基づいた、半導体製品の種類とその役割について紹介します。1回目は、WSTSによる半導体製品の分類と市場規模を解説とともに、IC(集積回路)に該当する半導体製品に注目し、「マイクロ」、「ロジック」、「アナログ」、「メモリ」について解説します。
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2021年1月20~22日に、東京ビッグサイトで「第35回 ネプコンジャパン/第13回 オートモーティブワールド」が開催されました。毎年東京と自動車産業が盛んな名古屋で年2回開催される、エレクトロニクスおよび自動車関連事業の大規模な展示会です。引き続き後編では、オートモーティブワールドを中心にした自動車産業関連技術に注目し、電気自動車のニーズに合わせたインホイールモーターや、熱可塑性CFRPでつくる車両用部品などについてご紹介します。
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2021年1月20~22日に、東京ビッグサイトにて「第35回 ネプコンジャパン/第13回 オートモーティブワールド」が開催されました。毎年東京と自動車産業が盛んな名古屋で年2回開催される、エレクトロニクスおよび自動車関連事業の大規模な展示会です。前編では、ネプコンジャパンを中心にしたエレクトロニクス関連分野に注目し、導電性銅ナノインクなどの機能材料からエッジAI技術を用いたノイズキャンセリング機能など幅広い分野の最新技術をご紹介します。
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日本は世界一のカーナビ大国であるといわれており、カーナビなどのナビゲーション技術や地図の概念は日本がもともと強い分野だといいます。自動運転においてより高い交通安全を確保するため、車や交通インフラにセンサーを搭載し道路情報をリアルタイムに取得、3次元デジタルマップを作成する技術が日本で開発中です。今回は、引き続き情報通信研究機構(NICT)に、電子カーブミラーも含めた自動運転を支える交通インフラとしての「ダイナミックマップ」の可能性についてお話を伺いました。
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『TOKYOオリンピック物語』の著者、野地秩嘉氏の連載第16回は、引き続きアシックスからオリンピック/パラリンピックのオフィシャルスポーツウエアを紹介します。スポーツウエアに革新をもたらした「新合繊」というポリエステル繊維。以前は木綿の下着、ウールの上着を着て汗をかいたまま体が冷え風邪をひく恐れがあったようですが、通気性と保温性を両立した新合繊の使用で風邪を引く選手は少なくなったといいます。今回は、スポーツウエアの発展と共にした機能性繊維や特殊な競技ウエアの登場、その変遷についてお話を伺いました。
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従来の宇宙開発は、NASAやJAXAなどの国家機関が主導して行われてきました。高信頼性を追求した大型の宇宙システムが多用されるため、民間企業や途上国にとって宇宙利用には高い障壁がありました。しかし近年、重量1kg〜数十kgの超小型衛星が開発され、次々に打ち上げられています。今回は、1辺約10cmの立方体の超小型衛星の研究開発をリードする九州工業大学の革新的宇宙利用実証ラボラトリーの趙孟佑教授に、超小型衛星普及の背景やその可能性についてお話を伺いました。
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半導体製造の前工程では、回路パターンに沿って絶縁膜や半導体を削ったり、堆積させたりするためにリソグラフィ技術が使われており、半導体製造装置と検査装置を提供する米国や日本企業が高いシェアを示しています。一方で、かつて前工程より注目度が低かった後工程でも、技術の発展と分業化が進み台湾、中国系の企業が優位を示しています。今回は、前工程と後工程を簡単に解説しながら、各工程で高い市場占有率(シェア)を占めている企業らの最新動向をご紹介します。
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2020年12月9~11日に、東京ビッグサイトで「SURTECH 2021 表面技術要素展」が開催されました。この展示会は表面処理技術・加工装置をはじめ、表面処理に関するあらゆるモノとサービスが一堂に会するイベント。今回は、「無電解ニッケルめっき」や「アルマイト処理(陽極酸化処理)」などものづくり現場で広く使われている表面処理技術や石炭火力発電所、ゴミ焼却場などで使用する「排水用重金属処理剤」などについてご紹介します。
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「ものづくり」の雄のトップから「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う連載第8回では、引き続き堀場製作所の足立正之社長に、本インタビュー総括としてニューノーマルにおける日本のものづくりの展開についてお伺いました。熟練の技術者が暗黙知を若手に見える化できず分断されてしまうという課題に対して、「古いからローテクではない、真似できなければハイテク」と、先人たちの技術力を「遷宮」することが大切だといいます。
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『TOKYOオリンピック物語』の著者、野地秩嘉氏の連載第15回は、アシックスからオリンピック/パラリンピックのオフィシャルスポーツウエアを紹介します。同社は夏季大会で、日本代表選手団のオフィシャルスポーツウエア、シューズ、ポディウム(表彰台)ジャケットのほか、応援グッズやボランティアのユニフォームも手掛けます。今回は、1949年創業以来使用者の意見を取り入れ質を向上させてきた科学的実証主義の方針が、夏季大会でもどのように受け継がれているかについて、アシックスの歴史を交えてお話を伺いました。
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自動運転社会の実現に向けて、ドライバーが必要ない自動運転車(レベル4以上)の開発が加速化しています。一方、車や車自体に載せるセンサーなどのアプリケーション開発だけでは、自動運転の安全確保には不十分であり、それを補う交通インフラの安全サポートは必ず必要になるといいます。今回は、情報通信分野を専門とする国の唯一の公的研究機関である情報通信研究機構(NICT)に、自動運転向け交通安全をサポートするために開発している「電子カーブミラー」と、その役割についてお話を伺いました。
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『TOKYOオリンピック物語』の著者、野地秩嘉氏の連載第14回は、引き続きAOKIのオリンピック/パラリンピックの公式ユニフォームを紹介します。通気性、伸縮性を重視したポリエステル製の編み地使用や縁起の良さを取り入れたジャケットデザイン、そして標準の体形ではない選手一人一人に合わせた採寸の精度など、ユニフォームに込めた「日本の本物のサービス」について伺いました。創業者が1964年東京大会で抱いた無邪気な夢がどんな思いで技術レガシーとして実現されたか野地氏が迫ります。
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「ものづくり」の雄のトップから「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う連載第7回では、引き続き堀場製作所の足立正之社長に、「おもしろおかしく」という社是とそれが活かされたビジネスについて詳しくお伺いました。大手自動車メーカーの排ガス規制逃れの発覚に使用された当社の排ガス分析装置に関して「当社は正しい計測値を提供しただけです」という当社の計測機器づくりへのこだわり。そのスピリットは、常識にとらわれずにニーズに沿った新しい製品づくりへと受け継がれているそうです。
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『TOKYOオリンピック物語』の著者、野地秩嘉氏の連載第13回は、AOKIからオリンピック/パラリンピックの公式ユニフォームを紹介します。紳士服やスーツの専門店として知られているAOKIですが、夏季大会では、1,600人を超える日本代表選手団の開会式用と式典用公式服装や、テクニカルオフィシャル(審判団、技術役員)のユニフォームをデザイン、作製するといいます。今回は、1964年の東京大会観戦で創業者が抱いた「いつか商売を成功させて、オリンピックの審判団の服を作りたい」という夢が今回の夏季大会にて実現されたエピソードに加え、ユニフォーム素材の技術的な進化についてお話を伺いました。
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2020年12月2~4日に、幕張メッセで「第11回 高機能素材Week」が開催されました。本展示会は、多種多様な製品の高付加価値化に欠かせない素材技術、要素素材に関する展示会で、自動車など身近な産業から宇宙といったあらゆる産業の技術者、研究開発・製造担当者らが来場していました。今回は、光学機器に欠かせない「黒色フィルム」や、ポリイミドの特長と加工性を同時に持つ「熱可塑性ポリイミド」など、ものづくりに欠かせない素材の最新動向をご紹介します。
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「ものづくり」の雄のトップからニューノーマルにおける「ものづくり日本」再興の指針へのヒントを伺う本連載。第6回は、京都市の小さい民家からスタートし、今や世界28か国と地域に展開している分析・計測機器の総合メーカー、堀場製作所の足立正之社長です。コロナの逆境下での現状でも、「エネルギー分野向けの計測器も生産している我々のものづくりは人々の生活を支えるエッセンシャルビジネス」という当社の社会に対する使命感とコロナ禍のものづくり現場への影響について伺いました。
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2020年12月9~11日に、東京ビッグサイトで3Dプリンティング & アディティブ・マニュファクチャリング(AM、積層造形)技術の総合展「TCT Japan 2021」が開催されました。同展示会は3DプリンターをはじめとしたAM技術を有する35社・団体が出展し、最新のソリューションがわかるイベントです。今回は、光造形法など多様な造形手法を有する3Dプリンターの最新動向や、最適な3Dテクノロジーの組み合わせを提供するサービスなどをご紹介します。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとに紹介する本連載。4回目は、引き続き「デジタル聴診デバイス」を紹介します。非破壊で、尚且つ記録が残せるレントゲンの功績のように、聴診器からの生体音を録音して残し、患者の経過を観察、議論し、若い医師にも知識の継承ができるようにしたいという株式会社シェアメディカル。今回は、同社のデジタル聴診デバイスが遠隔診療に及ぼす影響と医療現場での活用事例について伺いました。
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2020年12月9~11日に、東京ビッグサイトでナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2021 第20回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が開催されました。本展示会は環境・エネルギー、次世代電池、自動車などさまざまな分野への応用が出来るナノテクノロジーの技術が出展されていました。今回はラマン分光分析装置や走査電子顕微鏡(SEM)など分析装置の最新技術を中心にご紹介します。
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金属加工法の一種であり、常温下で金属に金型を合わせて圧を加えることで成形する冷間鍛造。冷間鍛造は、目的の形状に至るまでのプロセスが非常に重要であり、どのように工程を設計するかがその後の製造効率や製品の精度に大きく影響するといいます。今回は、1964年創業以来、冷間鍛造だけでなく金型製作も行い、自動車安全部品や工作機器部品などを製造している株式会社飯塚製作所に、同社の技術力と提案力でより安く、スピーディーに製品を仕上げるノウハウについて伺いました。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとに紹介する本連載。3回目は、聴診時の悩みに答える「デジタル聴診デバイス」の開発秘話を紹介します。医師が聴診器を長時間使用する時、聴診器の耳に挿入する部分が耳介を圧迫し、耳が痛くなるという悩みがあるといいます。このような悩みに答えるために、ヘッドフォンで聴診できるよう生体音をデジタル化する聴診デバイスを開発している株式会社シェアメディカルに、開発のきっかけや開発過程について伺いました。
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最近よく耳にする「マイクロプラスチック」。そのものに毒性はありませんが、毒性のある残留性有機汚染物質(以下POPs)を吸着する傾向があり、様々な毒性物質の集約に関わっているといいます。また、POPsは食物連鎖によって生体濃縮が行われ間接的に胎児や幼児への影響も懸念されています。今回は、このマイクロプラスチックを藻類が出す粘着性物質を利用して除去・回収する技術を開発しているノベルジェン株式会社に、海洋汚染問題解決に向けた取り組みについて伺いました。
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2020年11月11~13日に、幕張メッセで「JASIS 2020」が開催されました。JASISは分析機器や科学機器に関するアジア最大級の展示会であり、また同時にものづくり技術や自動運転、ライフサイエンス、新型コロナ対策技術、環境技術といった先端技術などの展示も行われていました。今回は、脱気用の中空糸膜モジュールや、加熱や急冷による伸び縮みが少ない耐熱ガラスなどについてご紹介します。
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構造物に発生する腐食を防ぐ主な手段として溶融亜鉛めっきが挙げられますが、沿岸地域や温泉地ではむしろさびが発生しやすく、構造物のライフサイクルコストがかかるという悩みがあるといいます。その悩みの一つの答えが、ステンレス(SUS316L)に樹脂に配合したハイブリッド塗料「ステンシェル(R)」にあるかもしれません。今回は、創業以来90年以上アルミニウム関連製品の開発・製造を行ってきた東洋アルミニウム株式会社に、同塗料の導入メリットや活用事例について伺いしました。
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遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとにご紹介する本連載。引き続き、2回目は、日本遠隔医療学会専務理事・事務局長 高崎健康福祉大学の東福寺幾夫教授に、オンライン診療が法律上の制約である「対面診療の原則」の壁を越えて医療として認められた90年代末からの変遷について伺いました。また、オンライン診療のメリットやデメリット、今後の遠隔医療の可能性や課題についてもご紹介します。
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新型コロナウイルス感染拡大により、身近なものになりつつある「遠隔医療」。遠隔医療で使われる技術は1970年代頃から、診療科や地域の偏在による医療現場の強いニーズから発展しました。本連載では、遠隔医療ものづくり技術の最新動向について医療現場からの声をもとにご紹介します。今回は、連載の1回目として、遠隔医療が推進される背景や、過去の事例からみる遠隔病理診断(テレパソロジー)の発展について、日本遠隔医療学会専務理事・事務局長 高崎健康福祉大学の東福寺幾夫教授にお伺いました。
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電力、航空、化学といった複数のグローバル企業と共同で点検用ロボットやサービスを開発している株式会社ハイボット。今後もスマートメンテナンス市場へ付加価値を提供し続けるため、ロボットに求められる機能すべてを完璧にこなすより、ロボットが得た情報をどう利用するかを考えるべきだといいます。今回は引き続き、同社にロボット技術革新の課題に関して伺うほか、協力企業と共に生み出されたロボット活用事例を紹介します。
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2020年11月18~20日に、東京ビッグサイトで「国際粉体工業展・東京2020」が開催されました。同展示会は東京と大阪で交互に隔年で開催されており、食料、有機系、無機系など、ものづくりに重要なさまざまな粉体に関する技術が展示されていました。ものづくりでは、粉体による工程の改善や効率化がはかられる一方、粉体特有の課題も存在します。今回は、そういった課題を助ける技術をご紹介します。
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「精密機械加工をどこにどう頼むか」「工具の再研磨やメンテナンスを頼みたい」といった悩みを抱える方々、「ものづくりサポートセンターtomakichi(トマキチ)」をご存じでしょうか。精密機械加工サービスや再研磨丸投げサービス、切削工具などの無料オンラインセミナーなどを提供しているサイトです。今回は、このtomakichiを運営している高知の機械工具専門商社、株式会社TOSAMACHINEに、高知県内外企業とのネットワークを活かした同社のサービスについて伺いました。
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2020年11月4~6日まで、東京ビッグサイトにて「N+ エヌプラス(新たな価値をプラスする素材・技術・機械の展示会)」が開催されました。「新たな価値をプラスする」という言葉の通り、出展社がここぞという独自の技術やサービスをアピールする場となっていました。また同時開催のフライングカーテクノロジーなど車両関係の展示会なども大変盛況でした。今回は、電食を防止する表面処理技術や人命救助向け大型ドローンなどについてご紹介します。
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2020年11月11~13日に、東京都立産業貿易センター浜松町館にて「光とレーザーの科学技術フェア2020」が開催されました。光とレーザーの分類ごとに7種のフェアに分かれて開催され、それぞれ専門性の高い業種関係者が一堂に集う10回目の展示会です。コロナの影響もあり来場者数は減少したものの、多くの研究者・技術者の技術交流や商談会が盛んに行われていました。今回は、スペックル・ノイズの定量的な測定技術や半導体レーザーを使った光無線給電技術などについてご紹介します。
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地震や水害など災害現場で人を救助、人の代わりに危険な場所を点検・測定するなど、多様な目的で進化し続けているロボット。このようなロボットの進化には、アナログからデジタル制御への転換やクラウド・サービスの登場が大きな影響を与えているといいます。今回は引き続き、株式会社ハイボットに、アナログからデジタル制御への転換のなかで実現したコンパクトなロボットづくりに加え、創業者たちが起業時に抱いた思いについて伺いました。
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2020年12月2〜4日に、パシフィコ横浜で「国際画像機器展2020」が開催されました。本展示会では、ロボットビジョンやセキュリティなどのテーマごとにカメラをはじめとする画像を扱う企業が多数出展しました。また、同展示会の中で、「精密加工測定展2020」も同時開催。今回は、畜産業界で活用が期待される非接触3Dスキャンや職人技術の教育に活用が期待されるメガネ型視線計測システムなどについてご紹介します。
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デジタル化社会の実現には、OMO(Online Merges with Offline)といった企業の価値提供の革新から、UBI(Universal Basic Income)のような新たな社会制度まで、多岐にわたる議論が必要だ。しかし、企業の現場からは、いきなり「デジタル化」と言われても、具体的に何から手をつければいいのかわからないという声も聞こえてくる。実際の現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、どのように進めればいいのだろうか。
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2020年10月28~30日に幕張メッセにて「第11回Japan IT Week[秋]2020」が開催されました。これまでの展示会でも多く出展されていたハード、ソフト技術、AI、IoT、5Gなど最先端のIT技術に加え、話題の電子契約、電子はんこ技術など実にさまざまな技術の展示がされていました。コロナ禍でありながらも来場者が2万人超と、大盛況のうちに閉幕した本展示会。今回は、ポスト5G時代向け通信用部品やウェアラブル通知システムなどについてご紹介いたします。
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2020年11月25~27日に幕張メッセで「第2回ファーマラボ EXPO[東京]」が開催されました。本展示会は、医薬品の研究・開発を支援するための研究機器や試薬などの企業が一堂に会する展示会です。今回は人や室内空気などを対象とする新型コロナウィルス検査サービスや微生物や細胞の自動分析、培養に関する技術をご紹介致します。
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発電プラントやインフラ施設のパイプ、配管内などの狭い環境を点検・測定するヘビ型ロボットをご存じでしょうか。このようなロボットには、コンパクトであると同時に、高温、高湿度の環境下での安定性、防水性や放射能への耐性などが求められると言います。本連載では3回にわたり、RAAS(Robot as a Service)という考え方でロボット分野のデジタル・ツインを目指す株式会社ハイボットに、同社のロボット技術とサービス、そして同社がロボットに込めている思いについてお伺いました。
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西陣織の老舗から生体データを扱うウェアラブルデバイス企業への転身に成功、生地の製造から生体データの管理までをワンストップで手がけているミツフジ株式会社。当社の強みの一つは、多様な業界・団体との協業を可能にするコラボ力だといいます。今回も引き続き、同社の生体データによって実現したい姿を他社とどう協業しているかの事例と、そのような協業が実現できる秘訣について伺いました。
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2020年10月28日〜30日に、幕張メッセで「第1回 AI・人工知能EXPO【秋】」が開催されました。本展示会は、ディープラーニング、機械学習、自然言語処理、画像認識などの基礎技術から、チャットボット、ロボット、予知・予測保全などのサービスアプリケーションまで、最新の技術が出展されています。今回は、AI画像認識・解析技術や機械学習などを用いて、製造業の業務効率を高める技術についてご紹介します。
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2020年10月28~29日に、アクセスサッポロで北海道 都市開発・建設総合展2020が開催されました。本展示会は「NEXT150北海道プロジェクト」という複合展示企画の一つとして、都市開発や建設業の資材・技術・工法・管理・対策に関する企業・団体が商談や情報交流するために初めて開催された展示会です。今回は、建築材から工法、点検ドローンなど建設関係の多様な技術についてご紹介いたします。